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ITがビジネスに与える3大イノベーション
――いま、経営環境に何が起きているのか?

内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]
【第46回】 2015年7月31日
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社会・産業のデジタル化に呼応して、さまざまな分野でITを活用したイノベーションが取り組まれている。今回は、特にビジネスの最前線におけるITを活用したイノベーションに着目し、その特徴と実現すべきシステムやサービスに求められる要件について考察する。

イノベーションの3つの方向性

 コンシューマーITの爆発的な普及や社会インフラの急速なデジタル化の潮流が、経営やビジネスに大きな影響を及ぼそうとしている。ITをビジネスに直接的に貢献する分野で活用することによるデジタルイノベーションの創出に企業は大きな期待を寄せている。

 ITRでは、デジタルイノベーションを「デジタル技術やデジタル化された情報を活用することで、企業がビジネスや業務を変革し、これまで実現できなかった新たな価値を創出すること」と定義しており、現時点において注目すべきデジタルイノベーションの潮流としては、「社会・産業のデジタル化」「顧客との関係のデジタル化」「組織運営・働き方のデジタル化」の3つの方向性があると考えている(本連載22回「20年後、今ある職業の半分はなくなる!デジタルイノベーションの潮流)。今回は、この中で社会・産業のデジタル化に対応したビジネスITの領域に着目する(図1)

 今後、東京オリンピックに向けた都市再整備において、交通、エネルギー、医療、防災・防犯など多岐にわたる分野でのデジタル化がさらに加速することが予想される。また、現在の基幹産業である製造業では、デジタル技術を活用したモノづくり改革が推し進められるであろう。さらに、少子高齢化による国内市場の成熟を受けて、小売業やサービス業などの非製造業の分野では、ITを活用した新たなビジネスモデルによって新規市場の開拓や海外進出が活発化すると考えられる。

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内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]

うちやま・さとし/大手外資系企業の情報システム部門などを経て、1989年からデータクエスト・ジャパンでIT分野のシニア・アナリストととして国内外の主要ベンダーの戦略策定に参画。1994年に情報技術研究所(現アイ・ティ・アール)を設立し、代表取締役に就任。現在は大手ユーザー企業のIT戦略立案・実行のアドバイスおよびコンサルティングを提供する。


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日々進化するIT技術をどうやって経営にいかしていくか。この課題を、独立系ITアナリストが事例を交えて再検証する。クラウド、セキュリティ、仮想化、ビッグデータ、デジタルマーケティング、グローバル業務基盤…。毎回テーマを決め、技術視点でなく経営者の視点で解き明かす。

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