ダイヤモンド社の雑誌

何かが変だ。その"さん"づけに違和感がある

新聞を読みながらふと思う。何かが変だ。テレビのニュースを見ながら思う。やっぱり何かが変だ。何か変だと思ったのは、足利事件再審についての報道だ。

(第32回/2010年03月15日)

犬猫30万匹を“安楽死”させる僕たちの民意

つい先日、西日本の地方都市に講演で呼ばれた。終了後に控え室で、動物愛護センターに勤めている女性から犬や猫の処分の話を聞いた。炭酸ガスで殺す…確かに“安楽死”ではない。

(第31回/2010年01月27日)

〝何となく無人島"イースター島とモアイの真実

ずっと子供の頃から、イースター島って何となく無人島のように思っていた。でも実のところ人の世界観は、こうした淡い思い込みで形作られている。僕は自分の淡いイメージを書き換えた。

(第30回/2009年12月14日)

厳しく批判された「お言葉」発言。 でも何かが引っかかる

先日、岡田克也外相は国会開会式での天皇陛下の「お言葉」について、「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」と宮内庁に検討を求めた。この発言に対して、批判が集中している。

(第29回/2009年11月17日)

僕は自分がいちばんおいしいと思うラーメンを作ったのだ

テレビは一過性だが、映画は観続けられる。その結果、視点が変わり作品は安定しない。絶えず揺さぶられる。視点が変わるその理由はいくつかあるけれど、最も大きいのは社会環境の変化だ。

(第28回/2009年10月21日)

殺人事件は年間1件だけ!?ノルウェー紀行

ノルウェーでは殺意ありきの殺人事件は年間に1件あるかないか。懲役は最高刑で21年。どんなに凶悪な事件の加害者だとしても、仕事と住まいが保証されるため、再犯率は低い。

(第27回/2009年09月14日)

候補者の露出を自粛するメディアのいびつな公平性

精神障害者たちをモザイクなしで撮影したドキュメンタリー映画『精神』が、静かだけど大きな話題になっている。東京では現在、シアター・イメージフォーラムで上映されているが、連日大盛況らしい。

(第26回/2009年08月24日)

拉致問題、もはや萎縮などしている場合じゃない

北朝鮮による拉致被害者である蓮池薫さんの実兄、蓮池透さんはテレビ画面の中でいつも怒っていた。苛立っていた。その蓮池さんが、テレビ画面の中からいなくなってから、もう数年が経過する。

(第25回/2009年07月27日)

例の北野誠さんの件なんですが

「例の北野誠さんの件なんですが…」。某出版社の○○から、電話があった。「で、森さん、周防さんにインタビューしませんか? うちの雑誌で載せますから」。

(第24回/2009年06月26日)

なぜ僕たちは刑事裁判に参加するのか?

5月21日から裁判員制度が始まる。基本的には選挙権を持つ国民のすべてが、この制度の対象になる。法務省はこの制度の周知に懸命だけど、その概要がどうもよくわからない。

(第23回/2009年05月20日)

遅い朝食か 早めの夕食か

「夕焼け小焼けの赤とんぼ負われて…」を「追われて」だと思っていた。そういう思い込みってあるよな。しかし、問題は言葉の聞き違いではなく、言葉の無自覚な言い換えなのだ。

(第22回/2009年04月22日)

豚にナポレオンと名づけてはいけない

フランスには「豚にナポレオンと名づけてはならない」という法律があるが、国民はこれを古典的ジョークとして解釈しているという。つまりエスプリ。だが日本の最近の法律や条令はジョークではない。マジだから怖い。

(第21回/2009年04月03日)

地震に怒ったディレクターはどこへ消えた?

安易なテロップや吹き替えが横行し、テレビは一番大事な映像と音に対してぞんざいになっている。かつて、番組放送中に地震速報が入ると髪をかきむしって悔しがったディレクターはどこに行ってしまったのだろうか?

(第20回/2009年03月16日)

なぜ彼はいつも作業着なのか

時おり金正日のことを考える。肩書きやイメージはいろいろあるけれど、僕は彼のことをよく知らない。でも何となく気になる。ずっと気になっていることがある。どうして彼は、いつも作業着姿なのだろう。

(第19回/2009年02月19日)

警戒信号が発動するとき

交通事故で年に8000人近い人が死んでいる。こんにゃくゼリーどころではない。どう考えても今のこの社会で最も危ない存在だ。でも車を廃止しようとは誰も言わない。この差はいったい何だろう。

(第18回/2009年02月03日)

多くの命を犠牲にする国家という幻想

昨年12月5日、実質審議がほとんどないまま、参院本会議で「改正国籍法」が可決され、成立した。あまりに拙速で、報道もほとんどない。だが、国籍法についてあれこれ言う前に、「国や国籍とはそもそも何なのか」について考えてみたい。

(第17回/2009年01月16日)

幕僚長でなければ適切だったのか?

政府見解と異なる歴史観論文で更迭された田母神・前航空幕僚長に対し、「幕僚長という立場としては不適切」とコメントした麻生首相。ならば「その立場でなければ適切なのか」と記者たちに訊いてほしかった。

(第16回/2008年12月17日)

森達也の実像を探る【後編】

多くのプロデューサーたちから「オウムの現役信者のドキュメンタリーなど放送できるわけがない」との返答を突きつけられ、どうやら僕は越えてはならない一線を越えてしまったのかもしれないと気づき始めた。

(第15回/2008年12月03日)

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著者プロフィール

森達也
(テレビディレクター、映画監督、作家)

1956年生まれ。テレビディレクター、映画監督、作家。ドキュメンタリー 映画『A』『A2』で大きな評価を受ける。著書に『東京番外地』など多数。

この連載について

テレビディレクター、映画監督、作家として活躍中の森達也氏による社会派コラム。社会問題から時事テーマまで、独自の視点で鋭く斬る!

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