問題解決 サブカテゴリ
最終回
今回の落とし穴は、「記憶の捏造」です。これは、ある人の記憶が、どんどん変更、糊塗されていくというものです。記憶は意思決定や行動の根拠になりますから、記憶の捏造も当然、誤った意思決定や行動の原因になることがあります。
第89回
今回の落とし穴は、「無相関と弱い相関の混同」です。これは、本来はある程度の相関関係があるにもかかわらず、例外が多いことを理由に「相関(関連性)なんてない」と考えてしまうことです。
第88回
今回の落とし穴は、「べき論への執着」です。正式な名称はないようなので、ここではこう呼ぶことにします。これは、「○○たるものかくあるべき」という考え方にとらわれ過ぎて、新しい発想が出来ない状況です。
第87回
今回の落とし穴は、「半径5メートルの世界観」です。正式な名称はないようなので、ここではこう呼ぶことにします。これは、自分が直接触れている狭い世界の傾向やルールを、あたかも世の中全般の傾向やルールと錯覚するというものです。
第86回
今回の落とし穴は、「モラルハザード」です。置かれた環境が変わって好ましくない行動をとりやすい状況になると、人間は実際に好ましくない行動をとってしまうことがある、ということを指します。
第85回
今回の落とし穴は、「自分は特別症候群」です。これは、自分のことを、過度に特別な存在であるとみなす人間の性向です。
第84回
今回の落とし穴は、「悲しみ効果の罠」です。これは、気持ちが悲しい時に意思決定や交渉などをすると、平静な時の意思決定や交渉で得られる結果よりも悪い内容でもOKとしてしまいがちな傾向を指します。
第83回
今回の落とし穴は、「選好逆転」です。選好逆転とは、どの選択肢を選択するかが、その選択肢が提示された状況や順番などによって変化してしまう現象を言います。
第82回
今回の落とし穴は、「すっぱい葡萄」です。これは、自分が手に入れることができなかったものについて、「どうせたいした価値はない」と考えることで、自分の感じる悔しさや敗北感などの負の感情を紛らわせる心理メカニズムです。
第81回
今回の落とし穴は、「フォーカスされた記憶」です。これは、ある事柄について意識が行っていると、その事柄にばかり意識を奪われて過去を思い出し、実際に当時感じていたのとは異なる評価をしてしまうというものです。
第80回
今回の落とし穴は、「例外のパラドックス」です。これは、ある主張が、自分も含んでしまうとその主張自体に矛盾が生じてしまうため、扱いに困ってしまうというものです。
第79回
今回の落とし穴は、「根拠無しの納得」です。これは、「なぜなら」の後に続く説明に説得力がなくても、「なぜなら」と理由を説明されただけで条件反射的に納得して行動してしまうことを指します。
第78回
今回の落とし穴は、「対応バイアス」です。これは他者のつけた評価がその人の実力や能力をかなりの程度正しく表しているものと考えてしまうバイアスを指します。学校の入学審査や、企業の人事考課などにおいてよく見られる現象です。
第77回
今回の落とし穴は、「誘導的暗示」です。これは人の意識の潜在的な部分に働きかけ、相手が気づいていない間に特定の意識付けを行うことで、自分の有利な方向に向かわせる可能性を高めようというものです。
第76回
今回の落とし穴は、「類似者選好」です。これは、自分と類似点が多い人や組織などを好ましく感じる傾向を指します。程度の差はありますが、プライベートでもビジネスでも非常によく観察される傾向です。
第42回
オリンパスや大王製紙などの有名企業で、経営者による深刻な不祥事が相次いでいる。その背景には、企業が陥りかねない普遍的なリスクが潜んでいる。それは「権威のリスク」と「集団のリスク」だ。タダ乗り経営者の出現をどうやって防いだらいいのか。
第75回
今回の落とし穴は「『事実=認識』の錯誤」です。伝え手が、伝えた内容や伝えた行為など、伝え手にとっては明確に「事実」であることが、そのまま受け手に「認識」、「理解」されているはずと考えてしまいがちであるという錯覚を指します。
第74回
今回の落とし穴は、「軽率な模倣」です。これは、成功している人間のやっていることを真似れば自分も成功できるのではないかと安易に考えてしまうことを指します。