陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、「類似者選好」を取り上げる。
――問題です
以下のAさんの問題は何か。
Aさんはある企業の管理職。事務スタッフの採用の最終意思決定をすることになった。
「最終候補は3人か。どの候補も似たりよったりね。年齢もほとんど同じだし、面接した感触もそれほど大差なかった。今回必要とされるスキルもほぼ同レベルという感じだし、甲乙つけがたいわね。さて、どうしたものかしら。あら、このBさんって女性、よくレジュメ見たら私の高校の後輩だわ。○○高校、懐かしいな。私情を入れるのも何だけど、皆大差ないことだし、今回はBさんで行こう」