日立情報システムズは、VMware製品を用いた「おてがる仮想化パック」を独自開発して大きな成果を上げた。このパッケージソリューションは、仮想化を短期間で簡単・確実に導入するオールインワンパッケージであると同時に、スモールスタートから基幹システム仮想化まで、幅広いニーズに対応できるのが大きな特長だ。
常務執行役員 金融・産業事業本部長
古田茂雄氏
当社は、VMwareの導入プロセスをトータルにサポートする多彩なソリューションを「VSolution(Vソリューション)」ブランドで提供しています。その一環で2009年、「おてがる仮想化パック」を開発しました。
これは、VMwareを短期間で簡単・確実に導入して、仮想化のメリットをいち早く享受していただくためのオールインワンパッケージです。ハードウエア提供、VMware提供、導入作業、簡易教育をパッケージ化することで、仮想化やクラウド化に初めて取り組むお客様にも安心して導入していただける道を開きました。
さらに2010年は、仮想化の裾野の広がりと本格化/大規模化という二つの変化が起きた年でした。そこで「おてがる仮想化パック」も、四つのラインナップを整備。小規模なサーバ統合から、基幹系などのミッションクリティカルなサーバのダウンタイムを限りなくゼロに近づける可用性の高いシステム構築まで、幅広く対応できる体制を整え、2年間で数十社に採用いただきました。
当社は、システムインテグレータであると同時に、わが国トップクラスのシステム運用事業者でもあります。今後はこの二つの力を融合し、システムのライフサイクル全体を見渡して、お客様のTCO削減をより総合的な視点から追求していきます。一例として、VSolutionを利用してプライベートクラウドを構築するお客様、およびサーバをオンプレミスで運用されるお客様に対しても、サーバなどの利用状況を常に監視してリソースの配分をリアルタイムで最適化する運用サポートなどを提供していきます。
また、これからは企業システム全体を仮想化して、より大きな効果を出していかなければなりません。まず自社のITを積極的に仮想化してノウハウを積み上げてきた日立情報システムズは、こうした全社規模のシステム仮想化に対しても、安心・安全と、効果の最大化をお約束します。