さらにダメ押しとなったのが、番組終了間際。東国原知事は、よほど悔しかったのか、番組にFAXを送り、それを福澤アナが紹介します。

福澤「先ほどぎりぎり時間いっぱいまでご出演いただいた東国原知事はこういったメッセージを残されました。東国原知事はこのマニフェストに関しまして、十分に説明できなかったため、県民の皆様には後日十分に説明したいというメッセージを残されています。渡邉さんは今日の東国原知事の発言をどう聞いてましたか?」

 これに対して、もう一人のコメンテーターである渡邉美樹さんまでこう言います。

 「今日話を聞いてて、たぶんチャンスだと思われたから出てきたと思うんですが、国政に関して言えば、まだ準備不足でしょうね。地方分権は万能でも何でもないですから。そこは感じましたね」

 そして河上さんはどうコメントしたでしょうか。

福澤「河上さんは?」

河上「50歳というのは若いなと思って聞いてたけどね。あなた(福澤アナ)も若いですよ」

福澤「まだまだ、という意味合いもあるのでしょうかね」

 私、石渡は36歳なのですが、そうですか、まだ若いですか(笑)。そりゃ、頑張らないと。

 この放送直前まで、東国原知事の自民党出馬歓迎論はかなりありました。それがこの東国原・河上バトル事件で歓迎論は一気に吹き飛んでしまいました。

 福澤アナの「まだまだ、という意味合いもあるのでしょうかね」が実に象徴的です。

 「コメンテーター1人、いなせないようで総裁候補も何もないだろう」と言わんばかり。結果として、総選挙不出馬となってしまいました。

 東国原前知事に限らず、あるいは政界・経済界に限らず、どの業界でも、才気と自信にあふれる方はいます。それは社会人だけでなく、学生でも同様でしょう。

 才気と自信にあふれるのは悪いことではありません。無能と自虐に満ちているよりもはるかにましです。

 とは言え、自信を持ちすぎることは時として自信過剰となり、違う意見を受け入れなくなってしまいます。ネガティブさに過剰反応してしまい、逃げてしまうことになってしまいます。

 東国原知事の場合、就任当初から、記者会見を巡ってマスコミとケンカになるなど、その兆候は表れていました。

 違う意見に対して、自分の意見をすべてひっこめろ、というわけではありません。ですが、ときにはそれを受け入れ、ときには受け流すのも人生における必要な技量の1つです。当然ながら、就活においても使う場面があるかもしれません。

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