ネット証券の手数料競争が激化し「0円」が常識に!?
楽天証券とSBI証券は、1日10万円までの取引で
売買手数料を「無料化」したので、初心者におすすめ

2017年8月29日公開(2021年7月5日更新)
ザイ・オンライン編集部

※本記事の内容は記事執筆時点(2017年8月28日)のものになります。最新の売買手数料は、以下の記事か公式サイトをご確認ください。
⇒売買手数料の安さで選ぶ!お得な証券会社ランキング(現物取引・1日定額制)


 大手ネット証券会社の楽天証券SBI証券が、相次いで売買手数料の値下げを発表した。

 売買手数料が安くなるのは、どちらの証券会社も、国内株式の現物取引および信用取引の1日定額制プラン。楽天証券は2017年9月1日(金)から、SBI証券は2017年9月4日(月)から引き下げられる。

 値下げの具体的な内容は、以下の通り。

■楽天証券・SBI証券の値下げ内容(1日定額制プラン・税抜)
1日の
約定代金合計
楽天証券
いちにち定額コース
SBI証券
アクティブプラン
松井証券
(参考)
10万円まで 429円⇒0円 96円⇒0円 0円
20万円まで 429円⇒191円 191円 300円
30万円まで 429円⇒286円 286円 300円
50万円まで 429円 429円 500円
100万円まで 858円 762円 1000円
※楽天証券は2017年9月1日から、SBI証券は2017年9月4日から売買手数料を改定。

 注目ポイントは、どちらの証券会社も、1日の約定代金合計が10万円までだと売買手数料が無料になった点だ

 これまでは、松井証券が現物取引・信用取引ともに1日10万円までは売買手数料が「0円」という料金プランを打ち出しており、それが松井証券の大きな魅力のひとつとなっていた。今回の値下げは、楽天証券SBI証券が、松井証券に合わせてきた形となる。

 さらに楽天証券は、「20万円まで」「30万円まで」の料金を新設することで、1日の約定代金合計が50万円までであれば、SBI証券とまったく同じ売買手数料に引き下げてきた。一方、松井証券は10万円を超える売買手数料に関し、楽天証券SBI証券より少し割高となる。

 まさに、大手ネット証券における“仁義なき手数料競争”といった様相を呈しているが、ユーザーである個人投資家にとっては、非常にありがたい話と言えるだろう。

1日10万円まで売買手数料無料だと
「1約定ごとプラン」より安い場合も

 実際、「1日10万円までは売買手数料が無料」というのは、かなりお得だ。

 中には「10万円なんてすぐ超えちゃうから、無料でもあまり意味がない」と感じる人もいるだろう。確かに、資産が多い個人投資家や1日に何回も売買するデイトレーダーにとって「1日10万円まで」というのはあまり関係ない話だろう。

 だが、まだ資金量が少なく、1単元ずつ売買するような初心者・初級者投資家にとっては、「1日10万円まで売買手数料が無料」というのは、魅力的だ。

 1日定額制プランというのは、「1日の取引回数が多い人向けの料金プラン」と思われがちだが、売買手数料が無料となってくれば話は別だ。ザイ・オンラインの「売買手数料ランキング(1約定ごと)」のページを見ると、下の表の通り、1約定ごとプランにおける10万円までの売買手数料は、もっとも安いむさし証券ですら75円(税抜)かかる。

■主要ネット証券における「1約定ごとプラン・約定代金10万円」の売買手数料
 証券会社 1約定ごとプランの売買手数料
[約定代金10万円まで]
(税抜)
むさし証券 75円
ライブスター証券 80円
カブドットコム証券 90円
岡三オンライン証券 99円
立花証券 100円
マネックス証券 100円
SMBC日興証券 125円
楽天証券 139円
SBI証券 139円
※2017年8月25日時点。主なネット証券を対象に調査。
【各証券会社の売買手数料の詳細はこちら!】
売買手数料の安さで選ぶ!お得な証券会社ランキング(現物取引・1約定ごと)

 つまり、1日のトレード回数が少なくても、10万円以下で買える銘柄を中心に売買する人は、1約定プランより楽天証券SBI証券松井証券の1日定額制プランのほうが安くなる可能性が高い

 1日に複数の銘柄を売買した場合は、さらにお得だ。例えば、1単元4万円の株を2銘柄購入した場合、むさし証券なら75円×2=150円(税抜)の売買手数料がかかる、しかし、楽天証券SBI証券松井証券の3社なら0円、売買手数料は一切かからない。

国内株式の約36%の銘柄が
売買手数料無料で購入可能に!

 「10万円以下で買える株なんて、“ボロ株”ばかりじゃないの?」と考える人もいるかもしれないが、それは大きな誤りだ。

 最近では、1単元の購入価格の安い株が増えており、2017年8月25日現在、日本の株式市場に上場されている株、約3800銘柄のうち、30%ほどの銘柄が10万円以下で購入可能となっている。

 当然、その中には魅力的な銘柄も数多く含まれており、ザイ・オンラインでも「10万円以下で買えるおすすめ銘柄!」といった内容の記事をいくつも公開している。

【10万円以下で買える株の関連記事はこちら!】
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2期連続で2ケタ増益を見込む成長企業でありながら、PBR1倍以下の「割安な10万円以下の銘柄」を発掘!5つの条件で抽出した、初心者におすすめ2銘柄を紹介

 1単元10万円で買える銘柄は、少ない資金で分散投資ができるのが大きなメリットだ。仮に投資資金が50万円あった場合、1単元50万円の銘柄に集中投資するより、1単元5万円の株、10銘柄に分けて投資したほうが、リスクを分散することができるのでおすすめだ。

株主優待銘柄は1単元しか必要ない場合が多く
10万円以下でも買いやすい

 「10万円まで売買手数料が無料」というのは、株主優待狙いの投資家にとっても魅力だ。

 株主優待銘柄というのは、1単元のみ保有しているのがもっとも利回りが高くなり、お得なケースがほとんどだ。資産数千万円の勝ち組個人投資家でも、株主優待狙いの銘柄は1単元ずつしか持っていないという人は多い。

 さらに、10万円以下で買える株主優待銘柄は少なくない。例えば、ザイ・オンラインの「株主優待情報」のページでは、「2017年9月に権利確定する主なおすすめの株主優待」を紹介しているが、そこに載っている6銘柄のうち、4銘柄は10万円以下で購入できる。

■10万円以下で買えるおすすめの株主優待銘柄(2017年9月権利確定)
銘柄名(コード) 最低投資額
(※1)
配当+優待
利回り
(※2)
最新株価
ヤマダ電機(9831) 5万5800円 8.61%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
マルコ(9980) 4万9800円 8.03%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
ディア・ライフ(3245) 4万3100円 5.80%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
アトム(7412) 7万9900円 5.26%
最新株価はこちら(楽天証券公式サイトへ)
※2017年7月14日終値時点。※1「株価×優待がもらえる最低株数」。※2 優待がもらえる最低株数保有時。
【銘柄の詳細情報はこちら!】株主優待情報[2017年]

 また、下の関連記事でも「5万円以下で買えるお得な株主優待銘柄」を紹介しているので参考にして欲しい。

【5万円以下で買える株主優待銘柄の関連記事はこちら!】
5万円以下で買えるお得な「株主優待銘柄」ベスト5!「利回り33%超」「投資額300円で優待がもらえる」など、お得なうえに最低購入金額が安い5銘柄を紹介

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  ちなみに信用取引の場合、SMBC日興証券が、約定金額に関わらず売買手数料をすべて無料としている。約定代金や取引期限といった条件なしに売買手数料が0円なのは、他社にはない大きなメリットだ。

 デイトレードなど、信用取引で積極的に売買したい人にはおすすめだ。信用取引のコストについては、以下の記事で詳細に取り上げている。

【信用取引コストの関連記事はこちら!】
信用取引コストで選ぶ! お得な証券会社ランキング(1約定ごと手数料・金利・貸株料)

取引コストをできるだけ抑えるために
売買手数料の安い証券会社を選ぼう!

 株の売買手数料は1回数十円から数百円程度と小銭程度なので、特に取引頻度の少ない個人投資家の中には、あまり気にしてない人もいるだろう。

 しかし、1単元5万円の株を購入・売却した場合、料金改定前の楽天証券なら税抜で858円、税込だと926円もかかる。率で考えると約1.8%。株式投資において、1.8%というのは無視できないコストだ。SBI証券でも、206円(税込)、約0.4%のコストとなる。

 それだけのコストが、料金改定後は0円となるのだから、今回の手数料引き下げはユーザーにとって大きなメリットと言える。特に資金の少ない初心者・初級者投資家や株主優待投資家は、従来から10万円まで売買手数料が無料だった松井証券に加え、楽天証券SBI証券の口座開設も検討してみるといいだろう。

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