失敗することが
勝利の確率を
高めることになる

こうしたゴルフに対する考え方は、経営での心情にも共通するものがある。
「ゴルフでも経営でも、ギャンブルはしません。ただし、51%以上の確率があるならばチャレンジはします。人は51%と49%ではわずか2%しか違わないじゃないかと言いますが、1回のプレーにおいてはたかが2%でも積み重ねれば大きな違いになる。成功の連続性を高めるためには、この2%がとても大きな意味を持ちます」
数%の成功確率を瞬時に導き出す根拠になるのは、過去の失敗体験だという小出社長。新卒で入社した日本IBMでは営業成績最下位から一念発起し、全国トップまで登り詰めた経験があるからこそ、むしろ失敗を大切にしている。
「失敗には必ず理由があります。その理由から問題の本質を見極め分析することで、よりアグレッシブにチャレンジすることが可能になり、成功へと導くことができる。こうした一連の流れが、勝利の確率を高める唯一の方程式です。だから、当社の若手社員にもたくさんの失敗と反省を重ねてほしいと話しているのです」
人との出会いも
ゴルフの
楽しみのひとつ

最後にこれからのゴルフライフの目標を聞いてみた。
「プレー自体は戦略的にやっていますが、ゴルフそのものの楽しみは人と人とのコミュニケーションにあると思っています。
私の場合、ビジネス関係のラウンドが8割近くを占めていますが、1人でふらりとコースへ行って知らない人と回るのも楽しみのひとつ。そうやって出会った人とのご縁も大切にしていきたいと思います」