【バロンズ】FBに割安感、まるでバリュー株

2018年11月27日公開(2018年11月27日更新)
Jack Hough

• 若年層へのすり寄りは吉と出るか?

 若者はフェイスブックがメインとしてきた不特定多数との文字による交流より、写真や動画などの映像コンテンツを身内とシェアすることを好む。だからこそスナップ(SNAP)のスナップチャットは運営開始当初から人気を博し、その対抗アプリとしてフェイスブックが2012年に買収したインスタグラムも伸びている。フェイスブックもその流れに乗ってインスタグラム化しようと、「ストーリー」と呼ばれる投稿が短期間で消える機能の提供を始め、傘下のメッセージングサービスにもこれを導入した。

 ただ、そこには問題もある。フェイスブックはニュースフィードをタイムズスクエア並みに広告収入の得られる場所に変える方法をかなり前に編み出したが、それを急成長している「ストーリー」やメッセージングに適用できていない。「映像は1分当たりの収益化率でニュースフィードに比べて大きく劣る」。創業者であるマーク・ザッカーバーグ会長兼最高経営責任者(CEO)は、第3四半期のコンファレンスコールでこのように説明している。

 それでも、JPモルガンのアナリストであるダグ・アンマス氏は「ソーシャルグラフ(ウェブ上での人間関係)を事実上保有している」というフェイスブックの根本的な強みに変わりはないとし、同社株をJPモルガンのフォーカスリストにバリュー株として最近加え、目標株価を195ドル(2020年予想PERは22.5倍)に設定した。最近の2018年予想PERは18.3倍で、ファクトセットによるとS&P500指数に対するプレミアムは12%にとどまり、2010年の新規株式公開(IPO)以降で最低水準だ。

 懸念は上述以外にもプライバシーやセキュリティー面での問題などいろいろあり、フェイスブックは改善への取り組みを強調しているが、最も有効なのはトップの交代かもしれない。それを決められるのは60%の株式を保有するザッカーバーグCEO自身だが、創業者が経営を降りても成功しているアルファベット(GOOGL、グーグルの親会社)やマイクロソフト(MSFT)、CEO交代で来年のIPOへ道筋をつけたライドシェア大手ウーバーの例を見習うことも検討すべきだろう。

 何はともあれ、栄えているうち、そして嫌われているうちに底値買いしておくのが得策だ。

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