取引開始前から、その日の「株価上昇ランキング」がわかる!?
デイトレーダーは、通常なら寄付後に株価が決定してからランキング情報を見て取引する銘柄を探す。寄付前にランキングがわかれば、他の人よりも早く売買が盛り上がりそうな銘柄を発見できる可能性が生まれる。
このような寄付直前情報を見られる情報ツールは、カブドットコム証券の他にはマネックス証券の「マネックストレーダー」に装備されているだけのようだ。マネックス証券の機能は「気配値値上率(寄り前時間込み)」と呼ばれ、気配値の値上がり率のみのランキングを出している【図表3】。
【図表3】マネックス証券「マネックストレーダー」に搭載されたランキング「気配値値上率(寄り前時間込み)」。7月25日8時58分時点。会員なら無料で利用できる拡大画像表示
1ページ目の【図表1】(カブドットコム証券)と【図表3】(マネックス証券)は、同日、ほぼ同時刻のランキングとなっている。この日の場合、ランキングに表示された銘柄はかなり似ていることがわかる。
高度ランキングを利用する場合、寄付前のランキングでは、取引開始の9時に近い時刻に見た方がランキングの精度は高くなる。寄付前は、刻一刻と注文が入ってくるため、なるべく最新情報をもとに板寄せシミュレーションを行った方が、実際の始値に近くなると考えられるからだ。
売買が活況な銘柄を素早く見つけるために条件を追加
銘柄選びは、単純にランキング上位の銘柄を選べばいいわけでもない。寄り前の気配値が10%以上釣り上がっていても、取引量の少ない銘柄の場合、実際に寄りついたら前日終値比でマイナスになるようなケースもあるからだ。
そこで、高度ランキングの機能の1つである「予想価格上下回数」をチェックしてみよう。これは、始値予想の価格がアップ・ダウンした回数を示しており、この回数が多いほど取引開始後の売買が盛り上がる可能性が高いと考えられる。
1ページ目【図表1】のランキングのなかで「予想価格上下回数」の多さが目立つのは、キヤノンMJ(%%%8060%%%)と、もしもしホットライン(%%%4708%%%)だ。この2銘柄の値動きを追ってみた。
キヤノンMJ(8060)ともしもしホットライン(4708)の7月24日から25日にかけての5分足。ともに大きくギャップアップ拡大画像表示
【図表4】は、この2銘柄のこの日の株価チャート(5分足)だが、2銘柄とも前日終値から大きく窓を開けて値を釣り上げる“ギャップアップ”で寄り付いていた。その後は出来高が急上昇し、売買が活発に行われたことがわかる。
ちなみに、キヤノンMJは前日に業績の上方修正を発表したことが高騰の原因だったようだ。一方、もしもしホットラインには、とくに目立ったニュースは見あたらなかった。
なお、カブドットコム証券の高度ランキングを利用した実際のトレード手法の例は、同社が作成したYouTubeの動画でも見ることができる。予想値上がり率と予想価格上下回数をもとに、「寄付で買って午前10時に売る手法」などが紹介されているので、こういった情報を参考に、自分なりのトレードを工夫してみてほしい。
高度ランキングは、単純なランキング情報だけでなく、条件設定で銘柄を絞り込める点が特長だ。今回試した「予想値上がり率」と「予想価格上下回数」を組み合わせる方法以外にも、株価、投資金額、騰落率、売買高、売買代金などで銘柄の絞り込みが可能だ。
ただし、高度ランキングで現在表示できるのは、東証、名証、福証、札証に上場した銘柄に限られている。大証やジャスダック市場の銘柄は表示できないので注意したい。
次のページでは、寄り付きでなく取引終了時の予想ランキングを使ったトレードについて紹介する。



