今年後半から米国の景気が失速、穀物価格高騰の影響も
世界経済のもう一つの不安要素は、米国景気が年後半からかなり失速しそうなことです。欧州経済の悪化や新興国経済の失速で、直近発表された米国主要企業の4-6月期の決算は予想以上に減速しました。続き7-9月期にはかなり悪化して減益となる可能性が高いと思います。
そうなると当然、雇用や消費などマクロ経済も影響を受けるでしょう。米国ではすでに雇用統計やISM製造業景気指数などの主な経済指標が大きく鈍化していますが、その傾向が一段と進む可能性があります。
今の世界経済の不安定要因としては、米国の大規模な干ばつを背景とした穀物価格の高騰の動きにも注意を払う必要があります。米国経済が鈍化している大きな要因には新興国経済の失速がありますが、その新興国経済に大きな影響を与えるのが穀物価格高騰の動きです。
今の新興国経済の最大のネックはインフレであり、そのインフレは足元でこそ収まっているものの、穀物価格高騰は新興国のインフレを再燃させる可能性があります。それは昨年おきたアラブの春のように政情不安をひきおこす危険性さえ秘めています。
ですから、今後は穀物価格の動向にもよく注意しておくべきでしょう。



