首都圏は1年前のロックダウンに逆戻り
今年に入ってからのフィリピンの状況だが、2月には感染状況が落ち着いてきて、外国人の入国が緩和され、基本的に有効なビザを保有している外国人の入国が可能となった。
フィリピンのコロナ規制は4段階に分類され、一番厳しいのがECQ(Enhanced Community Quarantine)で、以下 MECQ(Modified CQ)、GCQ(General CQ)、 MGCQ(Modified CQ)となる。ちなみにGCQあたりが、日本の緊急事態宣言に相当する。
マニラ首都圏のコロナ規制もGCQから、経済活動がかなり自由になるMGCQへの緩和が期待されたが、結局、時期尚早ということで3日以降もGCQが維持されることになった。
ところが3月後半になって、首都圏を中心に新規感染者が急増してフィリピン全体で毎日1万人を超える状況となり、3月22日、一部例外を除いてフィリピン人を含む外国からの入国を1カ月間禁止、さらに4月4日から11日までの1週間、首都圏にもっとも厳しいECQが発令された。
1年前の封鎖(ロックダウン)に逆戻りしてしまったわけで、庶民の落胆は大きいものがあった。しかし、ドテルテ大統領の強力な指導力で暴動のような社会不安は発生しなかった。
1日の感染者数が1万人に達し、政府は危機感を覚え、再度海外からの入国禁止、厳重な隔離措置(ECQ)に踏み切った。
メトロマニラは3月9日から29日の間に、瞬く間に感染者で埋め尽くされた。
空港はOFW(海外出稼ぎ者)渡航者などに限られ、普段の賑わいはなかった【撮影/志賀和民】
このままでは経済、庶民生活がなりたたず、コロナよりも餓死者のほうが多くなるという経済界の圧力のせいか、4月12日からはMECQへと一段階、緩和され、5月1日からはフィリピン人はもとより外国人の入国も有効なビザを保有している限り可能となった(ただし、一部のビザにおいては外務省からの入国許可書が必要)。
感染者数も減少傾向を見せており、さらなる緩和が期待されるところだ。しかし、インド変異種の拡大も報じられているので、まだまだ予断は許されない。
1月1日、マニラ近郊のリゾート、タガイタイには、長期に渡る外出規制に嫌気が指した若者が殺到した【撮影/志賀和民】
タガイタイのメインロードは渋滞が発生するほどの混みようだった【撮影/志賀和民】



