同社は運転手を確保するため多額の費用を投じたことが奏功し、運転手および宅配員の数が6月末時点で約500万人と、過去最多に達した。また、プラットフォームを月に1回以上利用したアクティブユーザー数は事業全体で1億2200万人と、同じく過去最多を記録したという。

 料理宅配部門ウーバーイーツの業績はまちまちで、比較が難しい。米ポストメイツを含む米国とカナダのグロスブッキング(運転手への支払いなどを差し引く前の取扱高)は4-6月期に21%増加し、同業のドアダッシュに適用される市場モデルによる予想とおおむね一致した。ただ、グローバルでは為替の変動がマイナスに作用し、5%減少したという。ドアダッシュは今年、欧州での事業拡大に力を入れており、同社にとっても為替変動の影響が大きくなっている。

 ウーバーの宅配事業全体では成長が鈍化しており、7-9月期のグロスブッキングは前期とほぼ同水準になるとの見通しを示した。これはオランダのジャスト・イート・テイクアウェー・ドット・コムのように複数の国で宅配事業を手掛ける企業にとっては非常に悪い兆候だ。同社は米国を中心に展開するグラブハブの業績不振を、好調な欧州事業で埋め合わせてきた。

 これらを踏まえると、ウーバーの投資家でさえ、7-9月期も今回ほどの並外れた好決算になると期待すべきではない。配車サービスは相乗りや空港利用の回復などを追い風に復調している。宅配サービスの伸び鈍化は、消費者がカネを払ってでも代わりに買ってきてもらいたい物は多くはないことを意味している。ウーバーが示した7-9月期の事業全体のブッキング予想中央値は、アナリスト予想をわずかに下回った。

 この市場の成長鈍化は、ウーバーにとってキャッシュフローを維持するほかないということを意味している。

(The Wall Street Journal/Laura Forman)

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