株価の反発局面に効く!
ネット証券レポートから読み解く
4つの投資戦略と36銘柄を紹介!

2014年10月31日公開(2017年12月1日更新)
久保田正伸

◆レポート3
割安感が出始めた好業績銘柄(岡三オンライン証券

 「日経平均採用銘柄のPER14倍台前半」という安さに注目した上で、「15/3期第2四半期決算発表をきっかけに好業績見通し銘柄の株価反転の可能性が高い」と見ている。「業績見通しが明るい主力輸出関連銘柄の突っ込み場面」が注目のポイントだ。

◆レポート4
10月に10%以上下落した増益銘柄(マネックス証券

 「今後決算発表が本格化する中、売り込まれていた銘柄への見直しの流れも意識されてくる」ことから、東証1部で10月に入って下落率が10%以上の増益銘柄を提示。

◆レポート5
株価下落率が高く業績上振れ期待がある銘柄(
マネックス証券

 東京東海調査センターでは「量的緩和が一巡する米国に対して、日本では追加緩和も期待されており、中期的なドル高円安が見込まれる」ことから、「今後下値固めから反発のきっかけを探る展開に入っていく」と見ている。

 10月下旬から続く中間決算発表が、好業績銘柄見直し活発化のタイミング。銘柄は、2015年3月期の業績上振れ期待があり、8月以降に年初来高値を更新しながら、直近の株価下落率の大きいものをピックアップしている。

中長期的な視点から優良銘柄を拾う戦略

 冒頭の「レポート1」、調整一巡後の物色動向を踏まえた第2の投資戦略は、中長期的な観点から優良銘柄投資だ。

 「今般の調整局面でも、ROEファクターや外国人持ち株比率ファクターはプラス傾向で推移している」という。こういった銘柄は10月以降の調整局面でも株価があまり下落していない傾向を示している。もしくは下落した銘柄は、中長期で保有する有力な銘柄候補となる。

リスクシナリオが顕在化した場合の投資戦略

 多くのレポートの論調では、調整一段落、「ここがリバウンド買いチャンス」と見ているようだ。ただ、相場は何が起きるかわからない。さらなる下落の展開も考えておくべきだろう。

 冒頭の「レポート1」、調整一巡後の物色動向を踏まえた第3の投資戦略は、「欧州危機懸念」が再び台頭するリスクシナリオに沿った「危機対応」だ。金融危機懸念が広がった場合、「2011年や2012年の欧州金融危機懸念台頭時と同等のPERまで株価が調整するのであれば、3割近い下落となってもおかしくない」。

 そこで、過去10回の金融危機(ブラックマンデー、リーマンショック、欧州金融危機……etc)時の日本株物色動向を踏まえた銘柄選びが行われている。

高まる信用買い算、信用取組に注目

 「週刊相場観測誌Market展望」(レポート6、7。マネックス証券)では、毎週、「取り組みが改善した銘柄」が15銘柄紹介されている。2市場の信用需給動向は、10月に入ってある“逆転現象”が起きている【図表2】。

 【図表2】を見る前に、「取り組み」について簡単に説明しよう。それは、信用取引の「買い」と「売り」の比率を示している。「取り組みが改善した」といえば、信用買い残が、信用売り残に比べて比率が下がったことを意味する。

 信用取引では、将来、反対売買が行われる(制度信用取引なら返済期限は6カ月)ので、信用買いの比率が高い銘柄は、近いうちに上値が重くなりやすい。一方、信用取り組みが改善した銘柄は、将来上昇しやすい、と考えられる。

 そこで、【図表2】だが、信用倍率が上昇しており、現在、信用買い算は4月以来の高水準にある。信用評価損益率を見ると、10月に入って「買い方」と「売り方」の需給関係が逆転した。下落局面にあって、買い方の損益率は悪化の一途をたどり、売り方の損益率は大幅に改善している様子がわかる。

 そこで、4つ目の投資戦略は、値動きの軽い取り組み改善銘柄への投資だ。ただし、過去の取り組み改善銘柄を見ると、その後の値動きにパターンがあるようだ。

 その例が【図表3】。飛島建設(1805)は取り組み改善後、見事に上昇。一方、シップヘルスケアHD(3360)は下落が止まっていない。上昇か、もみあいになるパターンが多いが、下落のパターンもある。そこで、取り組み改善銘柄は、上昇がはじまった銘柄だけを買っていく手が考えられるだろう。

【図表3】チャート中の2本縦点線は、信用取り組みが改善した期間を示す。(マネックス証券の新マネックストレーダーの日足チャート)
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【図表4】今回参照したネット証券掲載レポート出所一覧

レポート番号 見出し レポート名 発信元 レポート掲載ネット証券 掲載日 公開状況
1 株価調整一巡のシナリオと投資戦略 週刊株式市場分析 株式調査部 SMBC日興証券 10/17 会員向け
2 株価下落で増加した「割安銘柄」が狙い目!? 日本株投資戦略 投資調査部 鈴木英之氏 SBI証券 10/24 公開
3 割安感出始めた好業績見込み銘柄に照準! 岡三グローバルウィークリー 岡三証券 岡三オンライン証券 10/20 会員向け
4 直近で売り込まれた増益銘柄の見直し探る 週刊相場観測誌Market「展望」 フィスコ マネックス証券 10/20 会員向け
5 株価下落率の大きい好業績株に注目
6 買方と売方の需給関係が明確に逆転
7 信用買い残は4月以来の高水準に 10/27

※この記事でで紹介した銘柄は、アナリストレポートで紹介された銘柄の一部です。さらに多くの銘柄や詳細情報を知りたい場合は、レポートの原典をご覧ください。レポートの閲覧はすべて無料です。
※本記事はネット証券の情報を提供するのが目的であり、個別の銘柄を推奨するものではありません。

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