黒田日銀総裁による追加金融緩和の発表以降、日経平均は1万7000円台を回復した。全体相場は値動きが激しい展開が続いているが、このような相場の中でも、株価が出遅れている株、業績を大幅上方修正した株のほか、14年分のNISA枠で年内に買っておきたい高配当株やJリートもある。株主優待ランキングの大特集号の第2特集として掲載されている「株の年末商戦で狙う上がる株&高配当株・Jリート30」の中から4銘柄を紹介しよう。
再上方修正必至の最新決算の絶好調株&
株価上昇を待つだけの底値株とは?
スーパーなどで増量キャンペーン中の商品は、他の商品に比べてオトク感があるように、通期予想を上方修正する株には注目が集まり、株価の上昇が続くことが多い。ここでは直近決算で通期予想を上方修正した銘柄の中から、さらなる上方修正が必至の銘柄をピックアップ。
「通期予想に対して進捗率が高く、消費増税の影響が小さい銘柄を選ぶのが、さらなる上方修正株を選ぶポイント」とフェアトレードの西村剛さんはアドバイスする。西村さんが、増税後の好調を評価するのは、「受注案件の選別で利益率を伸ばすゼネコンや企業が生産性向上のために設備投資を進めるITソリューション」などだ。
そして、そうした銘柄の中から今回ピックアップしたのが東急建設(1720)。上値抵抗線を突破なら、株価は800円を目指す!
次に紹介するのは、株価が安値圏で推移する底値株だ。底値株は下落リスクも小さく、上昇に転じた際のリターンも大きいのが特徴。ただし、底値株を買う際のポイントとしては、株価上昇につながる材料があるかどうかだ。
「スリープログループ(2375)は事業内容が地味なのでPERが8倍台と割安に放置されているが、同社事業の企業サポート業務への需要は多く、業績拡大が狙える。また、サイボウズも利益の大半を広告宣伝に投入していたが、広告費を抑えて黒字を増やし配当性向を明記し、株主還元も進めている」(西村さん)
今後投資家の注目が集まる株として、底値株の中からはスリープログループをチョイスした。
5年超の配当原資を持つ高配当狙いの株&
日銀の買いで狙う高利回りJリートとは?
長持ちする商品を買物で選ぶように、安定して高い配当利回りを得たい場合は、現金を豊富に保有する企業を選ぼう。
「企業が保有する現金から有利子負債を引いたネットキャッシュに注目しましょう。これが企業の手元にある実質的な現金なので、多いほど配当余力があると見なせます」と企業の定量分析に定評があるクォンツ・リサーチの西村公佑さんはアドバイスする。今回、紹介するのはアルプス技研(4641)だ。企業の総資産に対して、保有するネットキャッシュの比率が4分の1以上で、その現金だけで5年以上は配当可能が可能。さらに、順調に利益も伸びている銘柄なので、減配リスクも非常に小さいのが特徴だ。
そして、最後はJリート。日銀の追加金融緩和で、Jリートの年間の買い入れ額の大幅増額が決定され、軟調だった東証リート指数も急上昇した。
「2015年は調整の時期と見ていましたが、金融緩和で価格上昇にも期待できます。また、不動産市況も好調なので、調整局面は買いです」とアイビー総研の関大介さんは語る。特に「追加の金融緩和による景気回復で、オフィス系の分配金増加が期待できます。また、円安進行で外国人観光客が増加しており、ホテル系も要注目」(関さん)だ。
そこで関さんが選んだのが、ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)だ。外国人観光客増を追い風にできる点に注目だ。







