株の銘柄はどうやって選んだらいいのか?
身近な情報、株主優待、会社四季報、企業業績から
ネット証券のツールを使って探す方法を紹介!ネット証券を活用した株の初心者入門講座(4)

2015年9月15日公開(2019年10月29日更新)
久保田正伸

今回は、株式投資の銘柄を選び方を紹介します。まずは個人投資家にとって身近な企業や株主優待制度のある企業から始まり、一番のキモとなる企業の業績や経営状況から見分ける方法を解説します。企業動向を把握するためによく使われる「会社四季報」の基本的な見方、最低限知っておきたい4つの経営指標、簡単なネット証券を活用した銘柄評価術も紹介します。

*前回までの「ネット証券を活用した株の初心者入門講座」記事一覧

【第1回】あの株を3年前に10万円分買っておけば600万円に!株式投資の最大の魅力はやっぱり「値上がり益」。「配当」「株主優待」などの魅力と注意点も紹介!

【第2回】株を買うなら証券会社に口座が必要だ!いますぐネット証券に口座を開設する手順と、ネット証券の情報を賢く利用する方法を紹介!

【第3回】株価はなぜ上下するのか?株価を動かす5つの要因と株の仕組みを知ろう!ネット証券で見られる各種投資情報も紹介!

身近な情報から企業を見つけるカンタン技!

 「身近の気になった企業から投資銘柄を選ぶ」

 これが個人投資家にとって一番シンプルで手軽な銘柄探しの方法です。たとえば、最近駅前に進出が目立つチェーン店、新しくできたホテル、奥様方の間で噂のお店など、身近な情報源が意外にもいい投資先を見つけるヒントという例は少なくありません。

 しかし、チェーン店名がわかっても企業名がわからない、ということもよくあることです。そんな時に銘柄を探せる、便利なネット証券の機能を紹介しましょう。

 まず、ご紹介するのはSBI証券のトップページにある「銘柄検索欄」です。

 この欄では、銘柄名や銘柄コードに限らず、何でも言葉を入れると、関連銘柄があれば一覧表示してくれます。言葉を入力した例が【図表1】です。3つの言葉を入力してみました。

【図表1】SBI証券のトップページにある検索窓。銘柄名や銘柄コード以外でもキーワードを入れると関連銘柄を表示してくれる。3つの言葉を入力した例。

 たとえば、街中で人気のあるうどんのチェーン店に「丸亀製麺」があります。食べてみたら美味しかったし、お客さんもたくさん入っているようなので投資をしたいな、と思っても丸亀製麺という企業はありません。そこで検索窓に「丸亀製麺」と入力したところ、「トリドール(3397)」と出てきました。トリドールは丸亀製麺を経営している会社なので、株を買いたい場合はトリドールの株を買えばよいのです。

 また最近話題になっている“爆買い”が気になり、関連銘柄を探す場合、「中国人」と入力してみましょう。「中国人旅行客」関連で6銘柄が、また10月から実施される「マイナンバー」を入力すると、10銘柄が一覧表示されました。このようにキーワードに関連した銘柄を選ぶことができるのが、SBI証券の「銘柄検索欄」の便利なところです。

 なお、この機能は、SBI証券に口座を持っていなくても利用できますから、いますぐに試してみてはいかがでしょうか。

身近なお得さが味わえる株主優待銘柄

 身近な銘柄では、株主優待銘柄を狙う方法もあります。

 たとえば、「列車の割引乗車券がほしい」「近所のカラオケ店をお得に利用したい」といった場合、その企業を調べてみれば、株主優待サービスを行っているかもしれません。

 株主優待とは、決められた株数以上の株式を保有する投資家に対して、企業が年1回か2回程度プレゼントする品物やサービスのことです。ただ、株主優待制度は、すべての企業が行っているわけではありません。

 株主優待品を探すのに便利なのがネット証券の株主優待検索の機能です。ここではSBI証券の検索機能を使い、最近人気の優待品を探してみました【図表2】。結果は以下のとおりでした。

【図表2】SBI証券トップ画面、中ほどにある検索窓の右横にある「株主優待でさがす」。その「株主優待検索」を使い、8月の閲覧回数が多い順に銘柄を並べ替えた。2015年8月30日時点
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 1位:吉野家ホールディングス(9861)……飲食券
 2位:S FOODS(2292)…… 自社商品(食肉等)割引販売等
 3位:ビックカメラ(3048)……買い物券
 4位:大庄(9979)……飲食券
 5位:イオン(8267)……買い物返金カード等

 「S FOODS」は「こてっちゃん」やスタミナ食品、焼き肉のたれなどを製造・販売する会社。大庄(9979)は飲食店チェーン「庄や」などを展開する企業です。牛丼のお食事券や、大手スーパーイオンの買い物券など、やはり身近なサービスが受けられる優待券の人気が高いようです。

 優待品(あるいは配当金)をもらいたい場合、「権利付き最終売買日」と呼ばれる特定の1日だけ株を保有すればOKです(2015年9月の場合は9月25日)。ただし、ここで注意点があります。

 優待品によっては優待人気で株価がつり上がり、権利付き最終売買日の翌営業日(権利落ち日)には、優待品の価値以上に株価が下落することがあるのです。優待品欲しさに目がくらみ、高値で株を買うと、優待品の価値以上に損を抱えてしまいかねません。

 人気の優待銘柄を買う場合には、購入時期を工夫するか、株価上昇で含み益ができたら優待品を取らずに売り抜ける選択肢もあるでしょう。なお、ザイ・オンラインでも定期的に株主優待情報を掲載しています。

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