東京の城南三区に特化して、新築RC一棟マンション事業を展開するフェイスネットワーク。空室率2%で年率5%前後の利回り、および資産価値の下がらない出口戦略を実現するためのマンション投資の秘訣は何か。蜂谷二郎社長に聞いた。

蜂谷二郎(はちや・じろう)
金融機関で融資担当として500件以上の案件を担当した後、2001年に有限会社フェイスネットワーク(現・株式会社フェイスネットワーク)を設立。これまでに城南エリアを中心に108 棟の新築一棟マンションをプロデュースする。著書に『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』(幻冬舎)などがある。
──自分の土地すら持たない人にとって、一棟建てマンションへの不動産投資は敷居が高いように思われます。
蜂谷 当社の顧客の内訳を見ると、地主の方は約1割にすぎません。残る9割は土地を持っておらず、さらに不動産投資が初めてという会社員や自営業を営む方々が多いです。
例えば年収750万円、自己資金1300万円という会社員が、投資資金の約9割を銀行から借り入れて、1億1300万円のマンション1棟を建設したケースもあります。
ここ数年、アパート・マンションローンを取り扱う銀行が増えてきて、融資を受けられる層が広がっています。借入金利は1%前後で、住宅ローンと同じか中には安いケースもあります。建築費は値上がりが続いていますが、一方で借入金利が下がっているので、不動産投資がやりやすい環境になっているのです。

不動産投資で不安なのは、万が一のときに高く売れず、ローンの残債すら返せなくなるという事態です。
しかし、これまで当社が手掛けてきた全108棟のうち、顧客が売却したケースは7棟ありますが、全てキャピタルゲインが出ています。われわれが手掛ける城南エリア(世田谷区・目黒区・渋谷区)で、RC(鉄筋コンクリート)造のワンルームマンション、築10年以内で利回り4.6%以上という売り物件はほとんどなく、売り出せばすぐに売れてしまうのです。