人気企業A社は
なぜ内定辞退がゼロになったのか
大手製造業のA社が数年前から実施している内定者フォロー施策は、「内定者に次年度の採用を手伝わせる」というもの。
A社は学生の間でも知名度の高い企業だが、かつては内定辞退に悩まされていた。
東証一部上場の有名企業だが、これは筆者の主観であるが、上位校の優秀学生にとって「滑り止め」として最適な企業だったのである。仮に本命がダメでA社に入社することになっても、プライドは守ることができる。
A社は新卒採用を終えると、9月には早くも次年度の採用準備を開始する。決してインターンシップとは呼ばず、学生からは採用広報とは見えないが、会社を知ってもらうことを目的としたイベントを実施するのだという。
9月のイベントを皮切りに、合同説明会、A社独自の説明会、大学に出向いての学内説明会と、あわせて10回ほど行われる採用イベントに内定者をスタッフとして呼ぶ。A社の採用人数は約50人だが、イベントごとに毎回数人が参加し、全員が1回は手伝うことになるのだという。
そのことが、どうして内定辞退防止につながるのか。
イベント終了後、内定者たちに学生からの質問が集中する。
「どうしてA社を選んだんですか?」
「就活のアドバイスを教えてください」
内定者たちは、それに答えながら、キラキラしたまなざしで就活生から見られることで「みんなが憧れる会社に入ったんだ」と実感する。会社へのロイヤルティーが激しく高まるのである。
その結果、A社の内定辞退は、ほぼゼロになった。ほぼ、というのは大学院への進学や、家庭の事情などで辞退する学生がいるからで、A社をやめてB社を選ぶ、というケースは根絶されたのだという。
内定段階でA社側の人間として見られ、振る舞う。そのことによって会社へのロイヤルティーが醸成される。それが内定辞退を防ぐことになった。
このようなケースを「早期身内化」と呼びたい。
次期採用に直接・間接を問わず協力させるケースは実はけっこうあるのだが、A社のように内定辞退防止効果について認識したうえで、何度も参加機会を設ける企業は少ない。
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