eコマースで商品・サービスを販売する企業は、インターネットの特徴を生かし、自国を飛び出して海外に新市場を求めることも容易にできるようになった。従来のリアルビジネスのように海外に営業拠点をもたなくても販売が可能で、売上を飛躍的に伸ばすことも不可能ではない。

 その一方で、eコマースを世界展開する際にはさまざまな課題が存在する。進出したい地域の法規制や商流といった必要条件に加え、市場規模や成長性、顧客の価値観などの情報まで、詳しく調査するのは難しい。

 世界的なeコマースアウトソーシング企業であるデジタルリバーは、企業のグローバルEC市場進出について理解を深めるため、2014年12月フォレスター・コンサルティングへ調査を委託した。世界でeコマースを展開する主要な130社のCFOおよび財務責任者への調査から、グローバルECを成功させるためのヒントと、解決すべき課題が見えてきた。

 まず、調査対象社が抱く最大の懸念は「コンプライアンス」だった。「進出先国・地域でeコマースに適用する法律を遵守できるか」が調査対象の62%の企業が最大の懸念としている。これに「不正行為」「新市場で高い顧客サービスを実現できるか」が続くが、法律、税制、コンプライアンスなどへの対応が最も深刻で、場合によっては新市場への進出を妨げる要因ともなりうる。

 このほか、本調査では全9項目にわたる詳細なeコマース企業の声がまとめられている。大きな可能性を秘めるだけに不確定要素も大きい「グローバルeコマース」を成功させるために、企業経営者層に、ぜひとも読んでほしい資料である。調査結果は、下記から無料でダウンロードできる。