デジタルマーケティングにおける次なる課題とは
大山 本荘さんにぜひ聞きたかったのは、どうすれば今後日本企業がデジタルマーケティングをもっと経営目標の達成に活用できるかです。
本荘 米国とはさまざまな面で異なるカルチャーを持っていますからね。私が大切だと思っているのは、デジタルマーケティングを担う部門やヒトが、特殊な存在ではなくなることです。今後は、いかに部門を横断してつながっていくかが問われる時代。コアな経営リソースとマーケティング部隊とが結び付くパスが必要ですし、時にはわれわれのような「第三者」をうまく利用して、ブリッジしていくべきだと思います。
大山 それは、デジタルマーケティングに限った話ではなく、今後の企業経営にとって必要ということですよね?
本荘 そのとおりです。米国で数値によるマーケティングが先行していたのは、人種の違いなどもあって「数値という共通言語がないとマネジメントがまとまっていかない」面があった。逆に日本は、働く側も顧客サイドも「よく似た価値観」の持ち主だったからこそ、勘に頼った営業戦術も成立した。でも、今の日本は価値観もメディアもバラバラというか多様ですよね。経営においては「横串を刺していく」アプローチが不可欠な時代になってきています。
大山 しかも、昨今の経済環境のなかでは、国内市場だけでなく、グローバルな経営が求められているわけですから、よりいっそう、横断型の組織が必要ですね。
本荘 そうです。その実現のためにも、デジタルマーケティングは重要な経営課題として語られなければいけない。
大山 もっともっと活用してもらえるよう、私たちもチャレンジしなければいけないと思います。
■問い合わせ先
アドビ システムズ 株式会社
〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー
Email:japan@omniture.com
TEL :03-5740-3200
URL :http://www.omniture.com/jp/
URL :http://www.adobe.com/jp/