
9月にオープンしたばかりの真新しい住宅展示場。会場のなかでもひときわ目を引くのが、パリのブランドストリートを思わせる重厚な造りの建物。1階にはしゃれたフラワーブティックが。「ここでお茶も飲めますか」などとのぞき込む来場者も多いが、もちろん営業店ではない。東急ホームズ「ミルクリーク」が新たに店舗併用モデルハウスをオープンしているのだ。
「これまでのミルクリークは北米住宅そのものといえる伝統様式で展開してきましたが、一歩踏み出して新しい魅力を打ち出すため、今回はヨーロッパの街並み、特にパリに着目しました。輸入住宅ならではの重厚感に加え、都会の街並みと美しく調和する住宅の提案です」と、開発担当者は語る。

構造は北米式2×4工法で、内装にはオーク材など天然の木材がふんだんに使用されている。高気密・高断熱による快適空間はそのままに、デザインテイストとしてヨーロッパ調の、甘さを抑えたレトロ・モダンな空間がかたちづくられているのだ。
石造りをモチーフにしたアートストーンウォールの外観は、ショップを設けても違和感がない。こうしたショースペースの設営資金も建築コストに取り込めるため、アトリエなど幅広いニーズがあるという。
全館空調で健康を守り
ふれ合いを深める家に
ミルクリークの快適さは展示場で実体験するのがいちばんだが、特筆すべきは全館空調により整えられた空気の清浄さだろう。室内に置かれた空調ユニットからダクトで全館に新鮮な空気が運ばれ、一年中、室内を一定の温度に保っている。一般的な35~40坪の建物であれば、月平均のランニングコストは約7700円だという。

このほか、大型オープンキッチンを併設したパーティ・ダイニングの機能性や収納力の高さ、家族の内庭となるプライベートバルコニーなど、見るべきものは多い。
家づくりを検討している人には、一見の価値ありだろう。

優れた断熱、気密性能を誇るミルクリーク。その基本 性能を最大限に引き出すのが「全館空調システム」。年間を通じて家中の室内温度および湿度をほぼ一定かつ快適に保ち、計画換気システムにより、常に新鮮な空気を取り入れている。冷暖房費が抑えられることも魅力だ