「IFRSの適用によって、今後自主的に上場廃止を目指す企業が増えるのではないか」。中堅企業を中心にコンサルタント業務を手がけるESリサーチの髙桑昌也社長は、このように予測する。その予測の背景にあるのは、「企業にとって、IFRSの適用準備にかかる手間やコストがバカにならない」という現実だ。2015年または2016年の3月期から強制適用されるIFRSの適用準備には、中小企業だと最低でも1年、大企業だと2年もの時間を要すると言われる。しかしだからと言って、IFRSの適用を回避するために企業の自主的な上場廃止が相次ぐことなど、本当にあり得るのだろうか?
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