総合商社の伊藤忠商事と丸紅は、江戸時代末期の1858(安政5)年に、伊藤忠兵衛が関西から全国各地へ麻布(まふ)を行商する「持ち下り」を始めたのが起源だ。上方の商品を携えて地方へ出張販売し、帰りは地方の産物を仕入れて上方で売りさばくという近江商人のスタイルである。1872(明治5)年、大阪・本町に呉服太物商(呉服は絹織物、太物は綿織物・麻織物を指す)「紅忠」(後に「伊藤本店」に改称)を構え、海外貿易にも乗り出した。また、相場商品である綿糸の卸商「伊藤糸店」も開設。伊藤忠商事の社史によると、現在の伊藤忠商事はこの糸店が根幹となり発展したものという。
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