岸田首相も経済界に賃上げを求めるなど、いまや「物価上昇に負けない賃上げ」が「デフレ脱却」に代わる国を挙げてのスローガンになった感もある。人件費が抑えられ、労働分配率の低下が続いていたことが日本経済の活力を削ぐ要因の一つであったとすると、ここにきての賃上げムードの広がりはポジティブに評価すべきだろう。しかし、物価が上がったから賃金も上げましょうというのでは、物価に合わせて賃金を決める従来型の組合交渉のスタイルが、インフレとともに復活しただけだ。物価上昇とともに賃金を引き上げることの問題点を指摘するとともに、目指すべきは価値の拡大と、価値の拡大に見合った所得の上昇であることを解説する。
続きを読む「物価が上がったから賃金を上げる」ことの大問題、企業が生む価値拡大に伴う所得増を目指せ
特集
最新記事
明日なに着てく?
「パンツ類は全てこれにしたい」無印良品の“2990円パンツ”がスウェットなのにキレイ見え!「売り切れそうな予感」「スッキリ見える」
ホットニュース from ZAi
伊藤沙莉、実在の人物を演じる時に大切していることは?――お金を使うのは家族への「恩返し」のため
続・続朝ドライフ
「俺様のあんぱんを食ってでかくなったんだ」阿部サダヲの“じいさん”ヤムさん、再登場した朝の存在感【あんぱん第111回】
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
あの「ワーゲンバス」がEVで復活!1000万円超えの新型ID.Buzzと「伝説のType2」の違いとは
数字は語る
米雇用統計のサプライズに要注意、1次集計と季節性にわな、不法移民のかさ上げ効果も影響