トランプ政権が打ち出す関税政策はグローバル市場に不確実性の波を広げている。米国は世界の投資資金の受け皿としての地位が揺ぎ、2025年の米国株のパフォーマンスは4位から42位へ急落した。著名投資家ケン・フィッシャー氏は、米国株の失速が意味する政策リスクの本質と、米政権の“ディールのためのディール”が市場にもたらす負の連鎖を解き明かす。加えて、形式的な貿易合意や一時的な関税緩和がもたらす「時間稼ぎ」としての性格に着目し、不透明な政策運営がなぜ株式市場に対して深刻な重石となっているのかを多角的に分析し、米国外の株式市場が相対的な強さを維持する構造的背景について掘り下げていく。
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