Photo:PIXTA
定員割れが続いて、経営が厳しい私立大学が公立大学に転換するケースが相次いでいる。この公立化、本当に成功しているのか。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『大学入試2026』をお届けしてきた。第14回は公立化した12大学の偏差値推移も一挙掲載し、公立化の成否を検証した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
九州看護福祉大が27年度に公立化
26年度から東北公益文科大も
熊本県玉名市は12月23日、地元の私立大学である九州看護福祉大学を公立化する方針を表明した。2027年4月から公立大学としてスタートする見通しだ。前年の26年春には山形県酒田市を拠点にした私立大、東北公益文科大学も公立大になる。
これまでに私立大から公立に移行した大学は、北から公立千歳科学技術大学(北海道)、旭川市立大学(北海道)、長岡造形大学(新潟県)、長野大学(長野県)、公立諏訪東京理科大学(長野県)、静岡文化芸術大学(静岡県)、福知山公立大学(京都府)、公立鳥取環境大学(鳥取県)、山陽小野田市立山口東京理科大学(山口県)、周南公立大学(山口県)、高知工科大学(高知県)、名桜大学(沖縄県)。全国に12大学ある。さらに東北公益文科大、九州看護福祉大が加わり、14大学となる。
公立化されるケースの多くは、定員割れが続いて入試難易度、つまり入試偏差値が下落し、経営が厳しい状況に追い込まれているということが背景にある。では公立化後、どうなったのか。全国で相次ぐ公立化は成功しているのか。
次ページでは、12大学の公立化後の偏差値推移も一挙掲載し、公立化の成否を検証した。







