祖業部門トップ脱落で絞られた“本命”とは?Photo:JIJI

ソニーグループのエレキ部門トップが来年4月に交代する。エレキ部門は同社の祖業だが、グループ全体がエンタメにかじを切る中で存在感は薄れつつある。連載『人事コンフィデンシャル』の本稿では、エレキ新体制が目指す姿と、グループ内で期待される役割を明らかにする。エレキ部門トップ交代でさらに絞られたソニーグループ次期社長の本命候補の実名とは。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

存在感薄れる「祖業」エレキ部門の存在感
その中で、同部門トップに求められる“新たな役割”とは

 ソニーグループの祖業であるエレキ部門のトップが交代する。

 2026年4月1日付で、ソニーグループ傘下でテレビやカメラを手掛ける事業会社ソニーの社長に田中健二執行役員が就任する。現社長の槙公雄氏は代表権のない会長となる。

 近年、ソニーのエレキ部門の存在感は希薄になりつつある。ソニーグループでは、映画や音楽などエンターテインメント関連事業の好調が続いているからだ。25年度中間決算発表でソニーグループが公表した年度見通しによると、エレキ部門の売上高予想は2兆3000億円と、グループ全体の売上高見通し12兆円の2割に満たない。

 グループ全体がエンタメにかじを切る中、田中氏が率いるエレキ部門はどこに向かうのだろうか。

 次ページでは、田中新体制が目指すエレキ部門の姿と、グループ内で期待される役割に加え、ソニーグループ次期社長の本命候補の実名を明らかにする。