日本政府は10兆円にものぼる支援を打ち出し、北海道に半導体ファウンドリー「ラピダス」を建設中だ。だが、その裏には“ファウンドリー(製造)こそが支配力を持つ”という自民党元幹事長・甘利明の誤った「甘利史観」が色濃く影を落とす。肝心の国内ファブレス(設計)産業が脆弱なままでは、巨額投資も大失敗しかねない。ラピダスにニッポン半導体復活の使命を、本当に託せるのか?※本稿は、小柳建彦『ニッポン半導体復活の条件 異能の経営者 坂本幸雄の遺訓』の一部を抜粋・編集したものです。

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