小柳建彦
エルピーダ元社長・坂本幸雄が語った、「日の丸半導体」を復活させる“逆転の一手”とは?
日本の半導体復活を託されたラピダスは、需要の見通しがないまま巨大投資に踏み切ってしまった。日経新聞記者として半導体業界に詳しい筆者の見立てでは、このままでは「日の丸ファウンドリー」の成功は極めて怪しいという。日本には日本の強みを生かせる別の道があったにもかかわらず、戦略なき政治主導が道を誤らせた。いま求められているのは、現実に即した勝てるビジネスモデルだ。エルピーダ社長を務めた故・坂本幸雄が語った、日本半導体の逆転の一手とは?※本稿は、小柳建彦『ニッポン半導体復活の条件 異能の経営者 坂本幸雄の遺訓』の一部を抜粋・編集したものです。

日本の半導体はなぜサムスンに完敗したのか?理由を知れば納得するしかない…
30年前、日本では“不良品が多い2流の安売りメーカー”と見なされていたサムスン。だがいまや、半導体分野で世界をリードし、日本企業をはるかに引き離す存在となっている。この逆転劇は、単なる価格競争や運ではなかった。会社が大きくなるため、そして日本が成長していくために必要なことを、我々はサムスンから学ぶべきなのだ。※本稿は、小柳建彦『ニッポン半導体復活の条件 異能の経営者 坂本幸雄の遺訓』の一部を抜粋・編集したものです。

「日の丸半導体」目指すラピダスへの巨額支援に不安…成功をはばむ『日本に足りない産業』とは?
日本政府は10兆円にものぼる支援を打ち出し、北海道に半導体ファウンドリー「ラピダス」を建設中だ。だが、その裏には“ファウンドリー(製造)こそが支配力を持つ”という自民党元幹事長・甘利明の誤った「甘利史観」が色濃く影を落とす。肝心の国内ファブレス(設計)産業が脆弱なままでは、巨額投資も大失敗しかねない。ラピダスにニッポン半導体復活の使命を、本当に託せるのか?※本稿は、小柳建彦『ニッポン半導体復活の条件 異能の経営者 坂本幸雄の遺訓』の一部を抜粋・編集したものです。
