先の参院選を契機に、移民政策が国民的議論に急浮上したことは歓迎すべき動きです。ですが、これを「選挙だけのトピック」で終わらせてはなりません。日本は今、孤高の島国からグローバル社会への立ち位置を再定義するかつてない岐路に立っています。人口減少が進み、移民小国であり続けることが現実的かどうか…この問いに明確なビジョンと持続可能な戦略で答えなければなりません。本稿では、日本人社会の文化的特性と数世紀もこの問題に取り組む欧州の状況を踏まえ、この日本の未来を左右するテーマについて、筆者の視点から考察します。

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