世界的に需要が拡大するLNG(液化天然ガス)のプラントを建設できるエンジニアリング会社は国内大手の日揮ホールディングス(HD)や千代田化工建設など世界でも4社ほどしかないとされる。ところが、近年のインフレや人件費の高騰などで、EPC(設計、調達、建設)と呼ばれるプラント建設の一括請負業務が大きなリスクにさらされている。LNGプロジェクトの活発化とEPCビジネスのリスク上昇などエンジニアリング業界の経営環境が激変する中、日揮HDはどう経営のかじを切っていくのか。日揮HDの佐藤雅之会長兼社長CEOを直撃。25年3月期まで2期連続で赤字に陥った要因分析とその巻き返し策に加え、LNGプロジェクトの今後の方針、EPCに代わる新たな収益源をどう育てていくか明らかにしてもらった。

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