『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、面接で一瞬で見抜かれる「話が浅い人」の正体について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

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エントリーシートはいらない?

先月、ロート製薬株式会社が2027年4月入社に向けた新卒採用において、エントリーシートによる書類選考を廃止することを発表し、話題となりました。

ロート製薬によると、「通過しやすいとされるエントリーシートの型が存在し、その内容だけでは本質的な個性を捉えきれず、学生一人ひとりの可能性を正しく判断できているのか疑問を感じていました」とあります。

このニュースが示すように、「数値を使わないと評価されない」といった学生の間で噂される暗黙のルールに支配されがちなエントリーシートでは「どんな人か」が分かりづらくなっています。形式が洗練される一方で、それが本当に学生一人ひとりの可能性を見極める手段になっているのか、企業側も疑問を持ち始めているのです。

さらに正直に言えば、今の時代、AIを使えばエントリーシートは簡単に“それなり”に整ってしまいます。文章は綺麗で、構成も破綻しない。だからこそ、選考の軸は自然と次の段階に移っています。面接で、何が見られるかが変わってきたのです。

面接で見られるポイントとは?

一言で言うと、「追加質問にどう答えるか」です。用意してきた原稿を読むだけなら、AIでも作れる。面接官が知りたいのは、そこから先の会話で“中身が出るか”なんですよね。

例えば、面接官はこういう質問を投げます。

・それを選んだ理由は何ですか
・他の選択肢はありましたか
・一番きつかった場面はどこですか
・そのとき、何を工夫しましたか
・今思うと、改善点はありますか

この追加質問は、答えを事前に考えてきたとしても、暗唱するだけでは評価が低くなってしまいます。逆に、自分の言葉でその場に合わせて語れる人ほど面接官を納得させられるのです。