英語を勉強しているが、英会話の上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さず瞬時に答える「英語の反射神経」を鍛えることができる。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「英語を話せるようになるための学習のポイント」を教えてもらった。

日本にいながら英語を話せるようになる人の「たった1つの習慣」Photo: Adobe Stock

「わかる英語」と「使える英語」は全く違う

 英語を勉強していて、次のように感じることはありませんか。

 テキストの例文を見れば、意味はしっかり理解できる。テストでは、それなりの得点が取れる。それなのに、いざ話す場面になると、何も口から言葉が出てこない。「間違えたらどうしよう」と不安になる。

 実は、その「不安」こそが、あなたが英語の階段を登ろうとしている大切なサインなのです。

 何も言わずに黙っていれば、恥をかくことも、失敗することもありません。この状態を「コンフォートゾーン(安心できる場所)」と呼びます。しかし、そこは「失敗」がない代わりに、「大きな成長」も起きにくい場所なのです。

 英語は、スポーツや楽器とよく似ています。ルールや理論を覚えるだけでは、自分のものにはなりません。実際に体を動かしたり、音を出したりする中で、少しずつ身についていくからです。英語も、読んだり覚えたりするだけでは「分かる英語」にはなっても、「使える英語」にはならないのです。

「少しドキドキする挑戦」が成長の証拠

 英語ができるようになるとは、「間違えながらも、使えるようになる」ことです。もちろん、話すときは緊張します。うまく言えないこともあります。でも、その「少しドキドキする感じ」こそが、今まさに成長が起きている証拠なのです。

 英語学習には、大きく分けて3つのゾーンがあります。

安心していられる「コンフォートゾーン」

怖すぎて何もできなくなる「パニックゾーン」

上の2つのゾーンの間にある「ストレッチゾーン」

 英語力が一番伸びるのは、この「ストレッチゾーン」にいるときです。うまくいかないこともあるので、不安を感じる場所ですが、「ストレッチゾーン」での経験があなたの英語力を飛躍的に高めてくれます。

「自信」は行動の「あと」についてくる

 多くの人は、「自信がついたら話そう」「完璧な英文ができてから発言しよう」と考えます。でも、実は順番が逆です。

「まず、話してみる」→「間違えながら、英語が少しずつ上手くなる」→「その結果、自信がつく」

 間違えることは「失敗」ではありません。目的地へ向かう道の途中にある、ただの通過点です。

今日からできる「小さな挑戦」

 いきなり高い壁を越える必要はありません。コンフォートゾーンから一歩だけ外に出る、小さな挑戦を始めてみてください。

恥ずかしくても、まずは音読や発話をしてみる。

・完璧じゃなくても、勇気を出して英語で発言してみる。

・少しドキドキしながら英語を使ってみる。

 英語の学習で不安を感じるのは、正しい方向に進んでいるサインです。英語が一番伸びるのは、少し不安なとき。そのドキドキを、成長の推進力に変えていきましょう。