東芝から切り出された半導体メモリー事業を源流に持つキオクシアHDが、いまや時価総額約50兆円で日本企業の頂点に立っている。だが、その“稼ぎ頭”を手放した母体の東芝は、2023年12月に上場廃止へ追い込まれた。世界初のノートPC「Dynabook」で一時代を築いた名門企業は、なぜ虎の子のNANDメモリーを売却し、市場から姿を消すことになったのか。東芝の経理部門で販売勘定や棚卸資産の管理、決算業務から財務担当副社長まで担当した久保誠氏の証言を元に、東芝の転落の深層をたどる。
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『東芝 転落の深層――経営不祥事と裁判』(1)
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