「やるべきことはたくさんあるのに、なぜか頭の中がごちゃごちゃして動けない」。そんなとき、役に立つのが「書くこと」だ。気になっていることを紙に書き出すだけで、頭の中が整理される。しかも、効果はそれだけではない。今回は、話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)をもとに、ライター・清家茂樹氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

人生が好転する人が毎日やっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

ベスト1:「頭の中にあること」をすべて書き出す

デジタル全盛のいまも、とくにビジネス関連のメディアでは「手書き」「メモ術」といったテーマの記事は人気だという。

わたし自身も、「書くこと」の効果について専門家に取材する機会は少なくない。

心理学では、自分の考えや感情を言葉にして外に出すことを「外在化」と呼ぶ。

頭のなかだけで考え続けるよりも、一度紙に書き出したほうが気持ちが整理されるという話は、これまで何度も聞いてきた。

停滞期から抜け出すための指南書『人生アップデート大全』でも、「書き出すことで頭を空っぽにできる」と紹介されている。

「私たちが行動しようとするとき、頭の中がどういう状態だと理想的だと思いますか?
それは『気になっていることがない』という状態です。
やるべきことに集中するための最初のステップは「気になっているものをすべて書き出す」ことです。
――『人生アップデート大全』より」

ここまでは、わたしに限らず多くの人が知っている話かもしれない。
でも、その先に続く一節に目が止まった。

書き出すと「気になることが増える」。これこそが「人生のアップデートの兆し」

著者は、こう述べているのだ。

「気になっていることを書き出すようになると、多くの人が経験するのは『気になることが増える』という逆説的な現象です。これ、実は人生のアップデートが始まったとても重要なサインなんです。」
――『人生アップデート大全』より

この考え方には妙に納得した。

「数字」を書き出すことで、「もっと良くできること」が見えてくる

出版社を辞めて個人事業主になって以降、毎年の確定申告では自然と固定費を見直すようになった。

クラウドサービスやサブスクリプションを一覧で見てみると、「もっと自分の使い方に合ったサービスはないか」「本当にこの契約は必要だろうか」といったことに加え、「クレジットカードはこのままでいいのか」「確定申告をもっと楽にする方法はないか」など、気になることが次々に出てくる。

サラリーマン時代なら、「まあいいか」で終わらせていたことばかりだろう。

でも、これは面倒ごとが増えたということではない。

数字として書き出したからこそ、「もっとよくできるかもしれない」というまさにアップデートの視点を持てたことを意味するのだ。

「書き出す習慣」で、自分の「本当にやりたいこと」がわかる!

書くことで頭のなかは整理される。

それだけではない。

書き出すことで、自分がなにに関心を持ち、なにを変えたいと思っているのかまで見えてくる。

そんな「書くこと」のもうひとつの効用を教えてもらった。

清家茂樹(せいけ・しげき)
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。