「自分だってつらいのに、なぜあいつらばかりが助けられるのか」。コロナ禍の飲食店支援をめぐる反発や、生活保護受給者、住民税非課税世帯へのバッシングの背景には、こうした不満があるという。自らも困難を抱えながら、社会的に「弱者」と認められた人々への支援に不公平感を募らせる「曖昧な弱者」たち。社会学者の伊藤昌亮氏は、こうした人々の敵意が、弱者だけでなく、その支援を掲げるリベラル派にも向けられていると指摘する。なぜリベラルは支持を失い続けるのか。その背景にある「弱者争い」の構造を読み解く。※本稿は、社会学者の伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

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