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伊藤昌亮
なぜ高市首相は「弱者に冷たい」と言われても支持されるのか…〈弱者リスト〉からこぼれ落ちた人々の正体
フェミニズムをはじめとするリベラル派は、「弱者が弱者のまま尊重される社会」を理想としてきた。一方、日本初の女性首相となった高市早苗氏は、選択的夫婦別姓や外国人政策などをめぐって「弱者に冷たい」と批判される一方、中・低所得者や中小企業・小規模事業者への支援を打ち出している。なぜ高市氏は、ある「弱者」には厳しく、別の「弱者」には手厚いのか。社会学者の伊藤昌亮氏は、そこには「明白な弱者」とは異なる「曖昧な弱者」の存在があると指摘する。両者が考える「守るべき弱者」は、どこで食い違うのか。※本稿は、社会学者の伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

「高齢者ばかり優遇」現役世代の怒りのウラで得をしてきた「本当の強者」の正体
「高齢者ばかりが優遇されている」という現役世代の不満は、税や社会保険料の負担が重くなるなかで、広く共有されている。だが、日本の所得再分配や税制の変化をたどると、問題は単純な世代間格差では捉えきれない。高齢者への給付を支える一方で、富裕層からの所得移転の機能が弱まり、結果として現役世代の不公平感が高まっている構造が浮かび上がる。社会学者の伊藤昌亮氏は、こうした状況を生み出した背景をどう捉えているのか。※本稿は、社会学者の伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

自分だってつらいのに…社会から助けてもらえる「公認弱者」と「スルーされる弱者」の残酷な違い
「自分だってつらいのに、なぜあいつらばかりが助けられるのか」。コロナ禍の飲食店支援をめぐる反発や、生活保護受給者、住民税非課税世帯へのバッシングの背景には、こうした不満があるという。自らも困難を抱えながら、社会的に「弱者」と認められた人々への支援に不公平感を募らせる「曖昧な弱者」たち。社会学者の伊藤昌亮氏は、こうした人々の敵意が、弱者だけでなく、その支援を掲げるリベラル派にも向けられていると指摘する。なぜリベラルは支持を失い続けるのか。その背景にある「弱者争い」の構造を読み解く。※本稿は、社会学者の伊藤昌亮『曖昧な弱者の時代』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。
