『【推しの子】』『THE FIRST SLAM DUNK』『汝、星のごとく』――2023年を代表する大ヒット3作品には、ある意外な共通点がある。それは、男女の恋愛や夫婦愛ではなく、「親子の愛」、とりわけ「父の不在」を軸に物語が描かれていることだ。なぜ今、人々はこうした物語に強く惹かれるのか。文芸評論家・三宅香帆氏が、現代日本人が信仰する「本物の愛」の正体を読み解く。※本稿は、文芸評論家の三宅香帆『「夫婦」不在社会』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

続きを読む