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忙しいときに限って「これもお願い」「君ならできるよ」と仕事を振られる。断れば感じが悪いと思われそうで、引き受ければ自分が苦しくなる――。そんな板挟みをどう切り抜ければいいのでしょうか。一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構代表理事で職場の人間関係やコミュニケーションに詳しい大野萌子さんが、関係を悪化させず、上手に仕事を断るコツを解説します。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
断れない人は
仕事を抱え込む
仕事が立て込んでいるときに、上司や同僚から「これもお願い」と頼まれる。そんな経験は誰にでもあると思います。
このとき、断るのが苦手な人ほど「分かりました」と引き受けてしまいがちです。相手に悪く思われたくない、やる気がないと思われたくない、期待を裏切りたくない――。そう考えて、すでに手いっぱいなのに仕事を抱え込んでしまうのです。
一方で、限界まで我慢した末に「できません」「無理です」とだけ返してしまう人もいます。
私は、このどちらもおすすめしません。
そもそも「感じのいい人」は、何でも引き受けるイエスマンではありません。できないことにはきちんと「ノー」と言える。ただし、相手を拒絶するような伝え方をしない人だと思っています。
仕事を頼まれたときに、「全部引き受ける」か「全部断る」かの二択で考える必要はありません。
たとえば、今日中は難しくても明日の午前中なら対応できるかもしれません。全部の作業はできなくても、その一部なら引き受けられるかもしれません。実作業は難しくても、最初の整理だけなら手伝えることもあるでしょう。
ところが、自分がいま何を抱えていて、どこまでなら対応できるのかを分かっていなければ、こうした調整はできません。
「忙しいので無理です」としか言えない人は、自分の仕事量を自分でも把握できていないケースがあります。そうなると、頼む側から見ても「本当に忙しいのか」「単にやりたくないだけなのか」が分かりません。
だからこそ、日頃から自分のタスク、期限、仕事量を把握しておくことが大切です。
これは、感じよく断るためだけではありません。自分自身のためでもあります。何をいつまでにやるのかが分からないまま働いていると、常に仕事に追われている感覚になり、焦りやストレスも強くなってしまいます。
もう一つ、仕事を押しつけられやすい人に知っておいてほしいことがあります。
「君だから頼む」「あなたならできると思って」と言われると、断りづらくなりますよね。一見すると褒め言葉ですが、「期待に応えなければならない」というプレッシャーにもなります。
そんなとき、ただ「できません」と拒絶するのではなく、相手にも判断材料を渡しながら、自分の状況を伝えることが大切です。
では、具体的に何と言えばいいのでしょうか。







