2024.11.21 ベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』著者が、疲れ切った会社員に薦めたい本とは? 「書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」に輝き、販売数20万部を超えた文芸評論家・三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)の勢いが止まらない。ビジネスパーソンに刺さるタイトルをはじめ、「歴史上、日本人はど…
2024.10.16 「推し」がスキャンダルを起こした時、ファンが投稿するべき言葉とは? 気軽に推しへの想いをSNSへ投稿できる今、大量に流れてくる言葉の渦に飲まれ、他人の発信する意見や感想に引っ張られて自分の感想がブレてしまうことも……。そんな時代において大切なのは、他人の意見と自分の意見の「違い」に自覚的になること。…
2024.10.15 「パクチーの美味しさ」を伝える時、真っ先に考えるべきこと 自分の好きなモノについて熱く語ったのに、相手との温度感が違ってイマイチ話が盛り上がらなかった……なんて経験はないだろうか。「好き」を言語化するプロである書評家の三宅夏帆氏曰く、伝えようとする情報に対する相手のスタンスを知ることが、…
2024.10.14 SNSにはびこる陳腐すぎる感想3パターン「泣ける」「やばい」…あと1つは? 演劇、アニメ、ドラマ、スポーツなど、さまざまなエンタメが溢れる現代では、人は誰しも感動したことを他者に語りたがる。しかし、「泣ける」「考えさせられる」といったお決まりのワードを口にした途端、せっかくの感想もありふれたものになってし…
2024.9.14 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者が「もともと動物にまったく興味のない私ですら“えー! そうなんだ!”とうなずいているうちに、気が付いたら読み終えていた」と語る“分厚い本”とは? 発売たちまち重版続々のベストセラー!! ウォール・ストリート・ジャーナル、ガーディアン、サンデータイムズ、各紙絶賛! 生き物たちは、驚くほど人間に似ている。ネズミは水に濡れた仲間を助けるために出かけるし、アリは女王のためには自爆をいと…
2024.7.17 だからこそ「母殺し」が必要だ…2000年代の「VERY妻」に角田光代の小説が伝えたかったこと 母はしばしば、自身の夢やコンプレックスを娘に投影するものである。一方、母から与えられた規範の存在に気付かないまま大人になっている娘は多い。2000年代に女性誌『VERY』で連載された角田光代の小説『銀の夜』の作品読解を通じて、母の規範の再…
2024.7.16 『ママレード・ボーイ』『こどものおもちゃ』…90年代少女漫画の「自由奔放な母親」はなぜ生まれたのか? 1990年代の少女漫画には、「理想の母」という流行があった。こうした物語において母娘の仲はよく、家庭は明るい。しかし、文芸評論家の三宅香帆は、フィクションの世界で「理想の母」が描かれることにはある危うさがあると指摘する。※本稿は、『娘…
2024.7.15 58歳の母親を殺害した31歳の女子大生が、それでも「母の許し」を求めたワケ 母から娘に与えられる厳しすぎる規範は呪縛となり、時に悲劇を招く。2018年には、医学部への進学を強要され、9年間もの浪人生活を強いられた娘が、母親を殺害する事件が起きた。事件の背後には、母の規範に縛られた娘の苦悩と、「母に許されたい」…
2024.6.30 今はなき雑誌「BIG tomorrow」は、なぜビジネスパーソンにあれほど刺さったのか? 1980年代、出版業界の売り上げはピークを迎え“出版バブル”と呼ばれた。そんな時代に売れに売れていた本や雑誌には、ある共通点が存在するという。文芸評論家の三宅香帆氏が、当時の人々の読書志向を解説する。※本稿は、三宅香帆『なぜ働いている…
2024.6.29 「大人の読書離れ」原因は娯楽ではない?「昭和のギャンブルブーム」でも本が売れたワケ 現代の人々が本を読まなくなった理由のひとつとして、娯楽の多ささを挙げる声も多い。しかし、すでに1950年代にはさまざまなギャンブルが普及し、お酒やタバコ、映画やダンスといった数々の娯楽が日常にあふれていたという。それでも、当時の労働者…
2024.6.28 なぜ大人になると読書が「娯楽」ではなくなる?→Amazon売れ筋ランキングを見れば納得だった! 学生時代は本を読むのが日常だった“読書好き”も、社会に出て働くうちに本から遠ざかってしまった――。そんな悩みを持つビジネスパーソンは少なくない。文芸評論家の三宅香帆氏は、大ヒット映画『花束みたいな恋をした』には労働と読書を両立する…