貧困に苦しむ人々を救おうとする政治家は「善人」で、大衆の支持を集めようとする政治家は「打算的」――。そんな単純な二択では、歴史の本質を見誤るかもしれない。19世紀フランスの皇帝ナポレオン三世は、男子普通選挙が始まる前から貧困や労働者の問題に目を向け、やがて社会政策を大衆の支持へと結びつけていった。なぜ彼は時代の変化をいち早くつかむことができたのか。『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者・伊藤敏氏が、その巧みな政治術と、近代政治の意外な本質を読み解く。

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