19世紀半ば、急増する「労働者」にいち早く目を向けた二人の人物がいた。資本主義の矛盾を分析したカール・マルクスと、フランス皇帝ナポレオン三世である。思想も立場も正反対だった二人は、なぜ同じ社会層に注目したのか。そこには、産業革命によって大きく変わり始めた社会の姿と、新しい時代の力を見抜く共通の視点があった。『地図で学ぶ深読み世界史』の著者が、敵対する思想家と権力者の意外な共通点から、19世紀ヨーロッパの大変化を読み解く。
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