米国の金融安定化法案の下院採決を2日後に控えた9月27日、中国の温家宝首相が天津で講演。中国経済について「安定した、高成長は維持できる好条件は整っている」との強気の見通しを示しつつも、「2008年は最も厳しい年になる」との言葉が繰り返される危機感の滲み出たものとなった。じつは温家宝首相は講演に先立って、同会議に参加する中国有力企業の一部首脳らと非公式の会合を持っている。「米国の金融危機が実態経済に波及し、世界経済の鈍化を招いていることに対して、多大な注意を払う必要があると語っていた」と関係者は明かす。
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