Photo by Toshimasa Ota
首都圏における中学受験塾の王者、SAPIX(サピックス)の次を担う中学受験塾はどこなのか。今、難関校志向を売りとする「少数精鋭型」の中学受験塾の人気が高まっている。知られざる少数精鋭塾の神髄を各塾のキーパーソンへの忖度(そんたく)なしのインタビューで明らかにする連載『ポストSAPIX 中学受験の少数精鋭塾大解剖』#9では、筑駒・男女御三家・駒東への合格数が在籍者数の過半数という「Z会エクタス栄光ゼミナール」の責任者と対談。その前・後編のうち前編を掲載する。(教育ジャーナリスト おおたとしまさ)
ターゲット校は筑駒・男女御三家・駒東の計8校
入塾テストなし、小4の進級テストで1~2割が脱落
おおたとしまさ Z会エクタスさんができたのはいつごろでしたか。
大矢展樹・Z会エクタス栄光ゼミナール責任者 1996年です。
おおた 96年の時点で「エクタス」という名称で、2015年に栄光ゼミナールさんがZ会傘下に加わってから多少のタイムラグがあって「Z会」という冠がついたということですね。
大矢 「Z会エクタス栄光ゼミナール」が正式名称です。
おおた コンセプトは1996年の当時から同じだったのでしょうか。
大矢 いまより多少広く、「最難関校」を目指す部署として池袋で始まりました。
おおた いまのターゲットは筑駒(筑波大学附属駒場)、男女御三家(男子:開成・麻布・武蔵、女子:桜蔭・女子学院・雙葉)、駒東(駒場東邦)に絞り込まれていますが、だんだん絞られていったという理解でよいですか。
大矢 もともと私は最難関対策に特化した中学受験塾で教えていました。その塾が90年代半ばに栄光ゼミナールの子会社になりました。私は中学受験のトップ層しか教えたことがありませんでしたが、それがちょうど役に立つということで、2005年ごろにエクタスに呼ばれました。そこからエクタスをいまのような形に体系化していきました。
おおた 25年の合格実績に在籍者数は91人と書かれていました。そこから筑駒、男女御三家、駒東に合計47人合格。在籍者の半数以上が8校のいずれかに合格している計算です。合格実績については全国学習塾協会の基準(受験直前の6カ月間のいずれかに〈1〉「在籍」があり、かつ〈2〉同期間に受講契約に基づく30時間以上の「受講」の実態がある生徒、あるいは継続して3カ月以上の「受講」の実態がある生徒)にのっとっているという認証マークがついています。業界最大手が守らないわけにいかないですからね。エクタスさんの実績は栄光ゼミナール全体の合格者数にも加算されますよね。
大矢 はい、そうです。
Z会エクタスの合格実績のチラシ Photo by T.O.
おおた 現在の生徒数は?
大矢 だいたい小3で100人くらい。小4から小6は年によって違いますが、それぞれ70人から100人くらいです。
おおた 3年生が100人くらいで、そこから若干減るのはなぜでしょう。
大矢 小1から小6までどの学年でも入塾テストはありません。そのかわり、体験授業をして、教材を使いこなせるかを見てから入っていただきます。小4の11月には進級テストがあります。毎年1~2割が基準に達せず進級不可になります。







