一部の情報だけを見て簡単だと捉えがち
まず中橋さんが受験生に舐められがちだと挙げるのは、金岡千広(金沢大学・岡山大学・千葉大学・広島大学)・熊本大学といった地方国立大学です。
舐めている人の特徴として、偏差値の下限だけを見て簡単だと捉えがちな点を挙げています。偏差値が「50なくてもいけるんだ」と志望校にする人も多い、とのこと。こうした判断をする受験生は、大学や学部ごとの情報を十分に調べていない傾向がある、と述べます。
もう一つの特徴は、過去問の序盤だけを見て「いける」と言いがちなこと。中橋さんは千葉大学の数学の過去問を例に提示し、最初の大問は解けたとしても、次に進むと処理量や発想が必要になり、見た目ほど簡単ではないと指摘します。
地元を避け、なんとなくワンランク上を狙う
次に中橋さんが挙げたのは、5S(埼玉大学・信州大学・新潟大学・滋賀大学・静岡大学)と呼ばれる地方国立大学です。
地元の大学がなんとなく嫌だからと、ワンランク上として志望校にしがちなのが特徴。例として、群馬大学や宇都宮大学を避け、埼玉大学を志望校にするケースを示します。千葉大学や筑波大学、横浜国立大学などは厳しいとわかっている受験生が、よく調べないまま埼玉大学を志望校にしがちだと話します。
しかし、直前になって問題を見て「絶対無理」となりがちなのも特徴です。中橋さんは、埼玉大学の過去問を示し、しっかり勉強をしていないと解けないレベルだと述べます。いわば難関大学への入り口的なレベル感。実際に、埼玉大学・信州大学・新潟大学の過去問はよく使う、と小林さんもいいます。
受験教科数と大学名で入りやすいと思い込む
3つ目に中橋さんは、特定の受験生に舐められがちだと、横浜市立大学を挙げます。共通テストは厳しいけれども「二次力はある」と考える受験生が志望しがちなのが特徴。データサイエンス学部と医学部以外は、共通テスト3教科で受けられるのが理由です。しかし、必要な得点は決して低くないため、MARCHに流れていく人も多いといいます。
また、直前に志望変更して問題の難しさに驚くのは「理学部あるある」だそうです。横浜市立大学の理学部では、数学が医学部と共通問題。中橋さんは、医学部志望者でも簡単に満点を取れるような問題ではない、と説明します。
元々の志望校が横浜国立大学という人も多く、小林さんは、横浜市立大学を無意識に下に見てしまう人もいるのではないか、と推測。中橋さんは、対策しておけば入りやすい大学ではあるものの、直前期に舐めない方がいい、と視聴者に助言します。
高1・高2の段階で選択肢になりにくい
中橋さんが最後に挙げるのは、京都工芸繊維大学と名古屋工業大学。もともと旧帝大や神戸大学を志望していた受験生が、現実的な選択肢として下げてくるパターンが多いそうです。高1・高2の時点では「行ってもいい大学の下限」のように見られがち。しかし、実際にはしっかり難度があると小林さんは述べます。
2校の入試について、中橋さんは基礎学力の戦いになりやすい、という見解です。名古屋工業大学の数学を例に示し、問題はスタンダードに難しい、と説明します。特別な対策というよりも、学力を積み上げてきた人がきちんと評価されやすい入試だということです。高1の段階で第一志望にする人が少ない大学ではあるものの、志望校を下げる選択としては「悪くない」と語っています。
実は東京大学も簡単な印象が広がっている?
最後に、小林さんは日本で最も舐められている大学として東京大学を挙げます。一部の非常に優秀な人のメディア発信によって、「きちんとやれば簡単に入れる」かのような印象が広まっている、という状況があるためです。しかし、上位層の体験談はそのまま万人に当てはまるわけではない、と指摘します。
また、小林さんは、近年東京大学以外にも魅力的な大学が多くあり、「東大こそ」という意識を持つ人が以前より減っている可能性にも触れています。
まとめ
実力がある大学を舐めてしまうのは、受験生の情報不足が原因となるケースも多いようです。イメージや偏差値、教科数だけでなく、過去問の内容まで見て判断することが大切。小林さんは視聴者に向けて、しっかりチェックして舐めずに受験対策していきましょう、と語りかけています。(次ページに解説動画あり)
