半年前倒しで準備開始、6月に五つの受験大学を決める
一般選抜の受験が主流だった数年前までは、高校2年の3学期、年明け1月頃から志望大学の選定を開始するのが、一般的なスケジュール感だった。
これが半年の前倒しとなると、高2の7月には、志望校選びや受験方式の調査(総合型選抜では受験に必要な条件や資格など)、親子や学校での話し合い、塾の受講科目選択など受験の方向性を決める必要がある。
前のページの図は、高2の7月から高3の3月までの21カ月間を記載した「受験カレンダー」だ。通常は夏休み期間である7月後半~8月は、9~12月と一緒にまとめて「2学期」。翌年1~3月は、本来の高2の3学期を「高3の0学期」とした。
前倒しの受験スケジュールに余裕を持って対応するには、この「高3の0学期」から本格的に志望大学を決める準備に入るのが望ましい。そして「0学期」には絶対にやり過ごしてはいけないオープンキャンパスへの参加というタスクがある。これについては後ほど詳しく述べる。
高3の1学期に入って2カ月たった6月の第1週には、「志望大学選択面談」(保護者との三者面談)を実施する高校が多い。かつては、秋口に行う学校が大半だった。
この時点で、志望順に「受験する5校」を明確に挙げられることが、進路選択の要となる。難易度や受験スケジュール(年内入試・一般選抜別の日程はもちろん受験地も)を考慮して、現実的な併願プランが立てられればより理想的だ。
「現実的」というのは、一つは、特に総合型選抜を受験する場合に必要な、語学ほかの資格取得予定、高校までの教科学習以外の面での取り組みなどの整理、アドミッションポリシー(参考:桜美林大学のアドミッションポリシー)の確認ができている状態である。
加えて、三者面談の前に親子間で意思統一ができていることだ。三者面談の席で案外多く見られるのが、子どもが「A大学経済学部を年内入試で、B大学の法学部を一般選抜で受験したい」と言っているのに、保護者が「理系学部を受験しなさい」と主張するようなケース。これは絶対に避けなければならない。
