年内入試が定着して何が起こったか
ゴールデンウイークも終わり、ほどなく7月を迎えると、高校2年生は他学年に先んじて「2学期」に突入する――というのは、受験スケジュール上での話。今回は昨今の受験事情と照らしながら、高2から取り組むべき受験対策について考えてみたい。
今日では私立大学新入生の60%以上(※1)が、総合型選抜や学校推薦型選抜のいわゆる「年内入試」で入学する。この動きが顕著になったのは、新型コロナ禍に見舞われて一般選抜の実施が危ぶまれた2020年度以降で、受験機会を確実に確保するため、大勢の受験生が年内入試を積極的に利用した。
総合型選抜は9月、学校推薦選抜型は11月に出願受け付けが始まり、合否は年末に発表される。年明けに実施される一般選抜が本命の受験生たちも、第一志望校の力試しに、あるいは、第二志望以降での合格を確保すべく併願可能な年内入試を受験する。
25年度に首都圏の大規模私立大学が「学力テスト型推薦入試」を実施したことも追い風になり(第6回参照)、新型コロナ禍が収束した現在も年内入試の人気はすっかり定着した。実際、私立大学の年内入試(総合型選抜・学校推薦型選抜公募制)の受験者数は、2023年度と25年度とを比べると約1.23倍の51万人余に上昇している(※2)。
つまり、受験スケジュールを年内入試に合わせて組むことが、もはや不可避となっているのだ。保護者世代の受験時はもちろん、ほんの10年足らず前と比べても、受験準備の開始時期は「半年以上前倒し」にせざるを得ないと言っていいだろう。
※1 令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要(文部科学省)
※2 豊島継男事務所調べ
