玉川学園中学部・高等部
土屋和彦中学部長

 玉川学園中学部は2026年度から新たに土屋和彦中学部長が就任。

「創立者の小原國芳(おばらくによし)が掲げた『全人教育』の柱となる徳育・知育・体育の『三育並進』を究めていきたい」と、その意気込みを語る。

 創立以来の校是である全人教育は、知識や学力にとどまらず、豊かな人間性を育むための教育活動を意味する。それを実現するためには、知識に加えて、知識を正しく使うための判断力や倫理観、健やかな身体をバランスよく育む三育並進が必要となる。

 もちろん、これまでにも十二分に取り組んできたことではあるが、土屋中学部長が目指すのはさらなる進化だ。構想段階ではあるが、と前置きしながら「自学自律を促すために、教員による一斉授業だけでなく、フレキシブルに学び方を選択できるような授業の在り方も検討したい」。さらに、生徒に対する教員全体の“肯定的な声掛け”も、一層意識していくという。

「私自身、長年にわたって吹奏楽部の顧問を務めてきましたが、指導では、昨日より少しでも良い音を出せたら褒める、ということを徹底していました。悪いところを注意するより、良いところを褒めた方が成長につながる、とは行動分析学などでもよくいわれる話です。生徒の良いところ、成長したところを見逃さない教員集団でありたいと考えています」(土屋中学部長)

多感な中高生時代に
本物と触れ合える

 全人教育においては、多様な文化に触れることを重視。そのため、玉川学園では音楽や美術、労作といった教科に力を注ぐ。音楽鑑賞や演劇、伝統芸能鑑賞の機会も多い。それも、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる弦楽四重奏を招くなど、創立者の意をくみ、どこまでも本物志向だ。

「10代の多感な時期に、できるだけ多くの本物と出会い、さまざまなことを感じてもらいたい。そこから探究心を育て、小原國芳の言葉にもあるように、一つでも多くの夢を持ってもらいたいのです」(土屋中学部長)

 文化面以外でも本物に触れる機会は多い。同じキャンパス内では大学の農学部による養蜂や、LED農園(R)での野菜栽培など、専門的かつ高度な研究活動が活発に展開され、刺激となる。

 中高生は、自分で選んだ一つのテーマを1年かけて研究・発表する「自由研究」に取り組むが、必要とあらば大学の専門家の知見に触れることもできる。

「自由研究のテーマは幅広く、中高の教育の枠組みを飛び越えたものも多くあります。例えば、過去に『音楽を聴いて感動したとき、脳はどんな状態になるか』という問いを立てた生徒がいましたが、玉川大学の脳科学研究所とつなげることで、脳のスペシャリストに研究のサポートをしてもらうことができました。中高生のうちにそうした体験ができるのは貴重ですし、ワンキャンパスならではの強みだと思います」(土屋中学部長)

 本物の刺激を受けて、生徒たちが豊かな心を育み、多くの夢を抱く舞台がここにある。

中学部に掲げられた聖句「イエスはますます智恵が加わり背たけも伸びそして神と人から愛された」は、「三育並進」の精神と重なる
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玉川学園中学部・高等部
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