横尾康治校長
十文字中学・高等学校が掲げる「十人十色」というキーワード。横尾康治校長は、「入学時にそれぞれ違う個性を持った生徒たちが、多様な教育プログラムや刺激を受けて、自分らしさを発見する。さらにその色が変化し、際立っていく過程こそが『十人十色』なのです」と語る。生徒たちの色を最も濃く引き出しているのが、同校が力を入れる探究活動である。高校の自己発信コースを中心にけん引される探究学習は、前例踏襲にとらわれず、毎年プログラムを進化させている。
2025年には近隣の商店や企業と協働し、校庭に1000人以上を集める「イノベーションフェスタ」を生徒主体で企画・開催した。犬のセラピー体験やVRを用いた災害体験など、生徒が探究活動の一環として出展したユニークなブースも並び大盛況となった。26年度は「絵本ワールド」と共催した新たな内容を予定。地域社会を巻き込む「共創」へと発展している。
探究を通じた生徒の成長は目覚ましい。生徒一人一人の主体的な行動が周囲にも伝播(でんぱ)し、多くの生徒が主体的に行動するようになる好循環が生まれている。
26年度の新たな挑戦として、高1・2を対象に、料理研究家の土井善晴氏と、東京大学先端科学技術研究センターの“LEARN”による特別プロジェクトも実施する。「食」を通して生きることや幸せについて考える、ゴールの見えない探究だ。横尾校長は「日常の食生活から新たな気付きを得て、内面から湧き上がる感性や探究心を引き出したい」と、その狙いを語る。全校生徒が発表する「探究DAY」など、自由な発想を促す環境が生徒の非認知能力を高めており、自己肯定感の飛躍的な向上につながっているという。
大学レベルの海外研修で
グローバル力を養う
さらに同校では、海外プログラムを大幅に拡充。単なる語学学習にとどまらない圧倒的な独自性とレベルの高さが特徴だ。
26年2月に実施した州立ワシントン大学でのSTEP研修は、本来大学生や留学生向けに提供されている歴史ある内容である。約1カ月間のプログラムでは、同大学で行われる授業に、世界の大学生と共に参加するほか、世界的企業への訪問や街頭インタビューなど、密度の濃い体験ができる。
冬休みにはマレーシア工科大学と連携し、SDGsをテーマにした研修も導入。出発前には大学教員による指導が手厚く行われ、本格的な内容になっている。他にも、台湾・實践(じっせん)大学のサマープログラムやオーストラリアの提携校への留学など、世界を舞台にした学びの選択肢が豊富に用意されている。
中学では主体的に学ぶ姿勢を培い、高校では三つのコース(特選、自己発信、リベラルアーツ)に分かれて、高度な探究活動やグローバル体験へとステップアップしていく。多様なプログラムの中から自ら選択し組み合わせる「十人十色」な学び方。十文字の生徒たちは、自分だけの色を見つけ、輝かせていく。
十文字中学・高等学校
〒170-0004 東京都豊島区北大塚1-10-33
TEL:03-3918-3977(入試広報部直通)
URL:https://js.jumonji-u.ac.jp/
