「テストで点数が取れない原因は、4種類ある。注意力の欠如である『ケアレスミス』、概念そのものが理解できていない『理解不足』、処理速度や優先順位付けが問題の『時間不足』、理解はしているが定着していない『演習不足』。問題ごとに間違えてしまった原因を分析し、それぞれに応じた対策が必要です」

情報の波に飲まれないで!
大事なのは具体的な相談

 ユウシン氏自身が経験した約15年前の中学受験と現在の一番の違いは「情報量」だという。

「今の親はインターネットやSNSを中心に大量の情報に触れます。その分、塾や学校の評判などに左右され、混乱が起こりやすいです」

ユウシン氏顔写真
ユウシン
ゆうしん●教育メディア「ホンネで中学受験」や個別指導塾「Growy」を運営するGRABIT代表。元大手塾講師の経験と現場のリアルな視点を生かし、YouTubeやSNS等で中学受験のノウハウを発信。親の悩みに寄り添う実践的なアドバイスが支持を集める。著書に『中学受験4大塾でがんばるわが子の合格サポート』(実務教育出版)など。

 迷ったときは、まず塾の先生に相談してほしいとユウシン氏は続ける。

「塾で直接お子さんを見ているのは、先生です。『算数のこの単元にどう取り組んだらよいか』や『◯曜日の負荷が大きいがどんな対応をすべきか』など、できるだけ具体的な相談を心掛けてください」

 親がネットの情報を見て一人で抱え込みがちな悩みも、的確な解決策を提示してもらえることが多い。多くの塾にとって「生徒のつまずき」はパターン化されているからだ。

「例えば某大手塾では毎週土曜日にテストがあり、月曜日から金曜日までに習った内容の定着度を測る。1週間分の復習をして臨めば解けますが、それができる生徒はごく一部。多くは点数が取れず、子どもも親も不安になります。

 こうした悩みを相談された場合、僕が先生なら『結果は気にせず、テストも一つの教材として捉えてください。間違えた問題を直すことで実力を付けていけばいい』とお伝えします」

 クールに見える塾でも、相談は有効。塾の先生をプロとしてリスペクトした上で、親の方から積極的に働きかけていくことは、先生が子どもを多面的に理解するのに役立つため、むしろ歓迎されるという。